■筆者の考える最高速度120km/hの追加区間候補はここだ!
現状はまだ最高速度引き上げ自体が試験的なものなので、あまり多くを望むべきではないが、将来的には、もっとメリットのある形で最高速度を引き上げるべきだ。
私が考える最高速度120km/hの追加区間候補は、以下の通りだ。
○新名神/亀山西JCT-大津JCT間
○常磐道/岩間-日立南間
○関越道/東松山-渋川伊香保間
○道央道/登別室蘭-札幌南間
そもそも、設計速度100km/hと120km/hの差が、ドライバーにはわかりずらい。基本的にはカーブの曲率と視距(見通せる距離)、勾配等で決まるが、実際に走っても、違いがわからないことが多い。
たとえば東北道の栃木IC-那須高原スマートIC間は、設計速度100km/hだが、平坦でカーブが少なく、実感としては、なぜここの設計速度が120km/hではなく100km/hなのか理解できない。東京寄りに比べると交通量は漸減する(7.5万台~2.8万台/日)ので、実際の走りやすさは逆に増す。つまりこの区間の場合、設計速度にほとんど意味はない。
仮に蓮田スマートIC―那須高原スマートIC間がすべて120km/hになれば、新東名同様、145km連続する120km/h区間となり、東北地方がぐっと近く感じられるはずだ。
今のところ、最高速度を引き上げても事故は増えていないので、直接のデメリットはないが、新東名を除けば、メリットもごく小さい。今後は、最高速度の引き上げを、もっとメリットのあるものにしていくべきだ。現在のようなコマ切れのままでは意味がない。
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