■MT仕様のWRX日本導入を噂された時期もあった
2023年のある時期、日本仕様のWRX S4にも6MT車を導入するのではないかとの情報をキャッチしたこともあったのだが、それが実現していないのには次の理由がある。
そもそも日本仕様のWRX S4が搭載しているFA24ターボ(最高出力275ps/最大トルク38.2kgm)だが、北米仕様の6MT車用のFA24ターボは最高出力こそ275psと同じであるものの、最大トルクは35.7kgmとなっている。これは北米仕様WRXの積むTY75型6MTの許容できる最大トルクが350Nm(35.7kgm)までという事情がある。
先代WRX STIの搭載していたTY85型6MTなら、FA24ターボの最大トルクにも対応できるのだが、いかんせん重量や大きさの面から日本のWRX S4に搭載するにはオーバースペックになってしまうという問題点を抱えている。
また、日本では3ペダルMT車は台数的にあまり多くは見込めないことも大きく、いまだに日本国内には入ってきていないというのが実情。
日本仕様のWRX S4最上級グレード、STI Sport R EXに相当するカナダ仕様のWRX最上級グレードを日本に並行輸入するとなると、日本での乗り出し価格は軽く800万円を超えてしまうのだという。それなら、いじることを前提にしたベースグレードを並行輸入したというのがアライモータースポーツが出した結論。
購入後は車検やメンテナンスなどはアライモータースポーツのほうで対応してくれるとのこと。左ハンドル仕様になるのと、少々値が張ってしまうのは事実だが、WRX S4にMT車の設定がない日本で6MT車に乗ることができるのはスバリストならずとも嬉しいポイントだ。
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