■再出発委員会を結成し、同社社長と役員は報酬減半年分
今回の是正命令で豊田自動織機が講ずるべき措置として国交省から指摘されたのは次の3つ。
- 会社全体の業務運営体制の再構築
- エンジンや車両開発全体の業務管理手法の改善
- 不正行為を起こし得ない法規・認証関連業務の実施体制の構築
この内容に加え、特別調査委員会による豊田自動織機への提言をふまえ、抜本的な再発防止策を取りまとめ、国交省へ報告。今後は四半期ごとに実施状況の進捗を報告することになったという。
具体的な再発防止に向けて、「安全、安心な品質の製品」をユーザーに提供し、社会に貢献し続けるという原点に立ち返り、正しいことを正しく行うための「風土」「しくみ」「組織/体制」の3つの改革を再発防止策に落とし込み、全員が心をひとつにして取り組むという。
さらに再発防止策の推進は、伊藤浩一社長を委員長に、事業部長やチーフオフィサー、本社関連役員、部門長をメンバーとする「再出発委員会」が担い、その進捗状況や効果を定期的に確認しながら、一層の改善を重ねていく。
また、今回の違反について同社取締役社長は月額報酬3割×6ヵ月分、同社経営役員は月額報酬2割×3ヵ月分の報酬返納を課した。
ユーザーからの信頼を裏切った認証不正という行為の重さを今一度かみしめ、今後豊田自動織機には日々の業務に当たってほしいものだ。
【画像ギャラリー】豊田自動織機がエンジン認証問題について3つの抜本的再発防止策を国交省に報告! 同社役員は引責で報酬減6カ月(4枚)画像ギャラリー
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