ベストカー厳選 クルマ界のギネス世界記録 PART1

 クルマ界の日本に関係したギネス世界記録を一挙紹介!いったいどんなギネス世界記録があるのだろうか!?


 ギネス世界記録はギネスワールドレコーズが記録しているものなのだが、2015年で60周年という節目を迎えた。現在データベースに登録されているギネス世界記録の数はおよそ4万件もあるそうだ! 今回はこの膨大な情報のなかから、日本のクルマ界に関係した簡単には達成できないようなギネス世界記録を、BC編集部が厳選したので紹介したい!

 さて、紹介を始める前に、そもそもギネス世界記録とはどんなものなのか、どうすれば申請できるのか? という部分の説明を読んでもらってからスタートしよう。

ギネス世界記録とは?

 ■必要条件

 ギネス世界記録として認められるために必要な前提条件は4つ。測定できること、証明できること、標準化できること、そして、更新できること。記録に挑戦する場合は、まず上記4つに該当することが求められる。また、記録により、異なるルールがあり、挑戦内容を申請、受理された場合には細かなルールなどが記載されたガイドライン が送られてくる。

 ■申請から受理されるまでの期間

  世界中から毎年約4万件の申請があるため、申請から返答までの期間は約3カ月かかる。

 ■費用

 ギネス世界記録は、だれもが世界一になれる可能性を秘めている、という理念から『ギネス世界記録』への挑戦は申請から(記録となった暁には)認定まで、無償で行っている。

 希望により、申請回答を早める時短サービスや認定員派遣サービスなど有料のサービスもあるが、記録は当然ながら公正に審査されるので、有料サービスを利用したからといって、記録認定が保障されるものではない。

世界を驚愕させた、日本にまつわるギネス世界記録

マッチの先端より小さい日本の圧倒的加工技術!

 デンソー(愛知県刈谷市)が製作した、1936年製のトヨタ乗用1号車「トヨダAA型」の自走式マイクロカー。そのサイズは、全長4.785㎜、幅1.73㎜、高さ1.736㎜と極小。バンパーの厚さは50㎛(人間の髪の毛の直径は約100㎛)。コイルを使用した直径1㎜のモーターは、最高速度0.018㎞/hでクルマを動かすパワーを発揮する。

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 このマッチ棒の先端よりも小さい自走式マイクロカーは、1990年にデンソーの基礎研究所を開所する時に、訪れたお客さんに「驚いてもらえるものを見せたい」という想いから、機械加工と半導体加工を融合させて、微細加工技術をわかりやすく表現するために製作した1/1000モデルなのだそうだ。

 当初は自走しなかったが、「クルマを走らせてみては?」という声が大きかったため、2年後にマイクロモーターを完成させ、自走できるようにしたそうだ。

 このマイクロカーはこんなに小さいのだが、部品種類13種、部品点数24点と多い。しかも組み付けの多くは、熟練の作業者による手作業だったそうだ。直径1㎜のモーターも、20㎛の細い線を手で巻いて製作したというから驚く!

 このギネス世界記録は、1994年3月に認定されたものだが、2015年現在でも破られていない。世界でも、この技術レベルがいかに高いかの証明だろう。

ホンダのディーゼルエンジンが世界を圧倒する!

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 1.6ℓディーゼルエンジンを搭載したホンダシビックツアラーが、2015年6月1〜25日の25日間で、EU加盟国の地続きの24カ国を巡り、スタート地点に戻ってきた。この挑戦で、100㎞あたり2.82ℓという低燃料消費率のギネス世界記録を達成!

 この挑戦での走行距離は1万3498㎞で、1ℓあたりの燃料消費率に換算すると、35.5㎞/ℓ(カタログ値では26.3㎞/ℓ)という低燃費だ! さらに給油回数はたった9回というから驚く。この燃費であれば、50ℓの燃料タンクを搭載するシビックツアラーは、1度の給油で1775㎞走れた計算になるのだ。

 このプロジェクトでドライバーを担当したのは、英スウィンドンにあるホンダR&Dヨーロッパに勤務するフィアガル・マクグラス氏(アイルランド)と、ジュリアン・ウォーレン氏(UK)。志願しての参加で、一日平均7.5時間、距離にして約600㎞を走ったそうだ。

芝だけじゃなく、出てくるライバルも刈り取ります!

 2014年4月8日に、スペインのタラゴナにあるイディアダ試験場で、英国ツーリングカー選手権(BTCC)に「ホンダ ユアサ レーシングチーム」として欧州向けシビック ツアラーで参戦していた「チーム ダイナミクス」と雑誌「トップギア」が共同で製作した、最速の乗用芝刈り機が187.61㎞/hのギネス新記録を達成i

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 この乗用芝刈り機は、ホンダ「HF2620」を改造したもので、ホンダのスポーツバイク「VTR1000F ファイアーストーム」の996㏄、V型2気筒DOHCエンジンに変更され、最高出力は元の5倍となる109㎰、最大トルクは9.8㎏mまで高められ、パドルシフト付6速トランスミッション、クロームモリブデン鋼を使い製作された軽量高剛性フレームなども採用している。

 このモンスターマシンは、0~100㎞/h加速が4秒という驚きの性能を有している。

 また、このマシンはただ速いだけではなく、本来の仕事である芝刈りもきちんとできるのが、ユニークなところでもある。

ラリー界のレジェンドはやっぱり凄かった!

 パリ・ダカールラリーで総合優勝するなど活躍した篠塚建次郎氏だが、実は近年ソーラーカーによるギネス世界記録が、ふたつも認定されているのだ!

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 2013年11月13〜15日に、秋田県大潟村の専用コース「ソーラースポーツライン」(1周25㎞)のレーストラックを4人のドライバーで交代しながら、46時間3分かけて52周し、1回の充電での最大航続距離1300㎞を達成! 使用したソーラーカーは、リチウムイオン電池パックを搭載するなどの改造をされたスズキ エブリイで、使用タイヤはブリヂストンのエコピアEP80。

 実際の航続距離は1313㎞だったそうだが、申請は1300㎞で出された。当日は風雨が強かったため、コンディションがよければ、もっと航続距離が伸びていたのではないかと言われている。そうしてもうひとつ。

 2014年8月20日、沖縄県宮古島にある下地島空港で、太陽電池式車両での最高速度91.332㎞/h(毎時56.75マイル)を、芦屋大学のスカイエースTIGAで達成i

 アメリカのボンネビルなどでやれば、より記録が伸びただろうが、篠塚氏が国内でのギネス世界記録更新を実現したかったということで、宮古島が全面協力して挑戦が行われたそうだ。

有人飛行機も飛ばすスタミナとハイパワーで記録を樹立!

 松下電器産業と大阪産業大学が共同で開発した「オキシライド レーサー」は、2007年8月4日、単3形オキシライド乾電池をエネルギー源とした世界最速の電気自動車として、人を乗せた状態で平均速度105.95㎞/hを達成!

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 この車両は、単3形オキシライド乾電池を192本、1.5V×24直列×8並列で使用し、専用開発された出力2のモーター2基を動力としていた。車重は乾電池込みで38㎏で、ギネス世界記録は平均時速だが、最大速度は122㎞/hまで出すことができた。

 全長は3300㎜、全幅は780㎜、全高は560㎜(尾翼を含んだ全高は780㎜)と、かぎりなく抵抗を減らすためにコンパクトに設計されている。そのため、ドライバーは寝そべった状態で乗ることになり、目線の高さは地面から30㎝くらい。体感速度は通常の3倍くらいに感じるそうだ……怖すぎる。」

  ※PART2に続く!

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