■道路建設長期化に追い打ちをかける建築資材の高騰
高速道路の長大トンネル工事には、長い工期が必要だ。入札から完成まで、順調にいっても10年かかる。その間に人手不足が深刻化。建設業界では、熟練技術を持つ職人が引退する一方で、厳しい労働環境や公共事業削減の波もあり、後継者が思い通りに育っていないと推察される。
そもそも近年は、景気の回復とともに公共事業にうまみがなくなり、競争入札における「不落」(落札者なし)が頻発している。かつての利権など雲散霧消。公共事業は割に合わない仕事になりつつある。
そこに建設資材等の高騰が追い打ちをかけた。シールドトンネル工事を落札したゼネコンにすれば、「やめときゃよかった」が本音かもしれない。現場が疲弊するのは当然だ。
近年は、あらゆる工事の完成が予定より遅れて当たり前になってきた。高速道路建設も、日本の老化の波をモロに受けている。これは長期的な流れなので、簡単に止めることはできないだろう。ドライバーは状況を理解して、気長に開通を待つしかない……のだろうか?
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コメント
コメントの使い方これまで、水が出るか出ないか、陥没するか否か、随分ええかげんな見込みで工事してたんじゃのお。
黒部ダムじゃあ大勢犠牲が出てるんだ、そんくらいの覚悟でやれーーー、とか税金握ってる役人がケツたたいてたんかのお。
誰かドキュメンタリー映画でも作ってよ。「関越東名貫通物語」