■ダイレクトなフィール、乗り心地も最高!
さて、ここでトラコンをカットしてクルマ好きのお兄さんに変身してみましょう。とりあえず気合いでコーナーに飛び込み、ブレーキでフロントに荷重を移しつつハンドルを切り込む。
ラリーみたいな走り方を想像してもらえばよろしい。すると気持ちいいじゃないの。クルマがドライバーの操作に忠実なのだ。手と足がブレーキとハンドル、アクセルにそのままつながっている感じ、とでも表現すればいいのだろうか?
ハンドルを切れば素直にノーズはインを向き、パワーを掛けるとややドリフト気味に、それでいてキチンとトラクションがかかって加速する。この一連の動きが見事に決まるのだ。
たいてい人間の操作とクルマの反応にはズレがあって(ゴムみたいなものが存在する感覚)、それの動きを予測しながら操作を行う。
スープラはN1のレーシングカーみたいな一体感がある。ハンドリングでベタ誉めされるNSXタイプRと非常によく似ている。異なるのは、恐ろしく乗り心地がいいということ。
時間があればいつまでも乗っていたくなってしまう。きっとサーキットでも攻めたら、もっともっと楽しいに違いない。
2台目の試乗車はノンターボのSZ。280馬力のカゲに隠れてしまったが、実力は充分。フル装備で300万円を切るプライスも魅力。ターボと同じコースでテストしてみたけど、驚いたことにけっこう速い。
タイトなコーナーが続く区間ではターボより、アクセルレスポンスも良好で、速さはいい勝負。
フルにパワーを使い切れるのだ。ちょうどユーノスロードスター的な持ち味で、大いに気に入ってしまった。普段の足に使うのもオシャレ。燃費もいいだろう。
■パワー、ハンドリングは世界トップレベル
素晴らしいハンドリングは、世界的にみても間違いなくトップクラスである。アウトパーンに持っていけば、ポルシェを散らすことだって可能だ。
じゃあライバル車は全然魅力がなくなってしまったかというと、そうでもない。
NSXはスープラより少しだけ遅いかもしれないが、こいつは日本車には珍しく本物のスポーツカーの雰囲気を持っており、ボクは10年くらい乗ってやろうかと思うくらい気に入っている。
三菱GTOは雨の王者だ。さすがのスープラも、雨が降ればGTOには勝てないだろう。
GT-Rはワインディングロードでスープラより確実に速いし、RX-7(FD3S)だって手頃な価格と軽いボデイは強力な武器ではなかろうか。
それぞれ得意とする分野が違うから、自分の好きなものを選べばいいのである。
スポーツカーというのは女の子みたいなもので、あるレベルから先は自分の好みが決め手となるのだ。ただスープラの強烈な魅力には若いオジサンも結構まいった。
■いまクルマ好きの若者はどう感じたのか?
僕は今20歳の大学生アルバイトのIです。現在AE86 GT APEXに乗らさせていただいてます。
スープラ80は映画や漫画に多く登場し、かの有名な映画「ワイルドスピード」にも登場していましたね。
そうした影響もあり、今では世界中で大人気のスープラ80。僕も乗りたい!と思い中古車販売サイトを覗くと…..なんと最低価格で1000万円!?
無理です。買えません。てか今買ったら支払いに追われて結局乗れない絶対….. ローン1000回払いとか出来て初めて検討する、そんな感覚です。
まあ多分発売当時のRZの価格、448万円でも僕には鬼ローンを組まない限り無理ですけど….. でも大学を出て数年経てばもしかしたら買えた!と思うと、当時にワープしたい気分になります。
とにかく!当時のインプレッション記事なんて滅多に見れるものでは無いので、今回のような記事は読んでいてめちゃくちゃ面白かったです。
「クルマがドライバーの操作に忠実なのだ。手と足がブレーキとハンドル、アクセルにそのままつながっている感じ」というくだり。今の時代にこうしてクルマ自体を楽しんでいる人がどれだけいるんだろう。
何か大事なものを思い出したような、そんな気持ちになった記事でした。読めば読むほどスープラ80乗ってみたくなりますよね。大人になったら買っちゃおうかな~!なんて
でもごめんなさい。あと数十年は86乗ってたいです。
コメント
コメントの使い方先代もGRも、ワインディングでもサーキットでも楽しい・運転席や着座低や見た目の所有欲も得られる・意外に収納が便利と、総合力で非常に高い車です
記事でも紹介されるハンドリングは、とても重量やグラマラスな見た目からは想像つかない程よかった。しかもチューンしても損なわれず。魔法か?と驚く人は車好きにこそ多かった
世界最高峰の車たちが同時期にあった為、その一角として人気分け合ってますが、世界中が羨んだ名車