クルマの印象はボディカラーの違いで大きく変わってくる。それほどクルマにとっては大事な要素だ。
日本流行色協会(JAFCA)では毎年、クルマの最も魅力的なカラーデザインを選ぶ「オートカラーアウォード」を実施している。
12月10日にその最終審査会が横浜美術館で行われ、今年のグランプリには「マツダ ロードスターRF」が選ばれた。今回はグランプリのほかに、特別賞が2つ選出されている。
文:WEBベストカー編集部
マツダの世界観を体現する「マシーン ビューティ」
「いい車は色が美しい(Good Color For Good Car)」。
オートカラーアウォードとは、「車両のカラーデザインの企画力、形との調和、内外装すべてのカラーデザインの美しさ」といったクルマのカラーデザインを総合的に評価する顕彰制度で、今年で19回目を迎える。
今年は14のノミネートがあり、グランプリに選ばれたのが「マツダ ロードスターRF」だった。
「Machine Beauty(マシーン ビューティ)」をテーマとし、エクステリアに「マシーングレープレミアムメタリック」、インテリアに「オーバーン」のカラーを組み合わせている。
外装色の「マシーングレー」は、“機械の持つ精緻な美しさを追求”したボディカラーで、鉄の無垢感のような質感表現を実現する。また内装色の「オーバーン」は、知的で成熟した大人の魅力を演出してくれる。
担当デザイナーの岡本圭一氏は、「歴代、マツダはマシーンへのこだわり、“マシーンの美学”を追求し続ける会社」と語り、そこから今回の「マツダの世界観“Machine Beauty”を完成させました」という。
今回のグランプリ受賞理由のひとつに「マシーンの鉄をイメージさせるグレーを、液体を思わせるような金属感により、グラマラスでセクシーなデザインとして作り上げた」と挙げられており、高く評価されている。
また今回はグランプリのほかに特別賞がふたつ選ばれている。
ひとつはホンダ NSX。バレンシアレッドパール(エクステリア)/レッド(インテリア)とヌーベルブルーパール(エクステリア)/ オーキッド(インテリア)を組み合わせた2台だ。
受賞理由として、NSXは「思わず足を止めて見てしまうような、存在感のある色。色の力を感じるカラーデザインである」
もうひとつはヤマハのXSR900とビーノ・デラックスで、合計2台、6つのカラーコンビネーションとなっている。
ヤマハは「四輪とは異なるCMF(カラー、マテリアル、フィニッシュ)が求められる二輪において、独自の新しい提案をしていることが評価される」などが挙げられている。
なお、今回のノミネートは以下のとおり。
コメント
コメントの使い方