高齢者事故対策に期待 後付け急発進防止装置とは

 価格は取り付け費込みで3万9999円。後付けの急発進防止装置が2016年12月に発売された。昨今、増える高齢者によるペダルの踏み間違い事故。その対策の決定版となり得るのか?

 初出:ベストカー2017年1月26日号


アクセル・ブレーキペダルからの信号で作動

 件の商品の名は「ペダルの見張り番」。仕組みはハンドルの裏側などの見えないところへ本体を取り付け、アクセルとブレーキペダルのところから信号を拾って作動するというもの。

 最徐行時にアクセルとブレーキを踏み間違え、アクセルを強く踏んでもクルマが急発進しない、というのが主な機能だ。

 では、気になる商品の詳細は? 商品を取り扱うオートバックスセブン広報部に聞いた。

こちらが「ペダルの見張り番」。仕組みは極めてシンプルで、価格も約4万円と手頃感がある。中央の黒いものが本体だ

“止まる”のではなく、電子制御で速度を“抑制する”のが特徴

 編集部 もしもし、最近ペダルの踏み間違いによる事故が多いので、「ペダルの見張り番」はいいタイミングで出された商品だと思います。

 これは、最近のクルマに設定してある「誤発進抑制機能」とほぼ同等のものということでしょうか?

 オートバックスセブン広報部(以下、オートバックス) いや、自動車メーカーのそれはブレーキで止まるのですが、この商品は止まりません。“急加速を防ぐもの”なんです。

 作動は10km/h以下ほどの最徐行で走っていることが前提で、誤ってアクセルを踏んだ時、電子制御で速度を抑制します。完全に止まらずにクリープ現象のようにトロトロ動くという感じですね。

 なお、機能している間は“ピーッ”という音が鳴ります。

 編集部 では、駐車場などから発進する時は機能しない?

 オートバックス いえ、止まっている状態から動きだして、徐行速度になれば作用します。もちろん、後進時も同様に急発進を抑えます。

 「自分は踏み間違いなんて絶対しない」と思っていても、ペダルを踏み違えるとパニックになることもあるので有効な装置だと思います。

 ※「ペダル見張り番」では、誤ってアクセルを強く踏み込んでしまった時、車両側の車速・ブレーキ信号を検知し、“アクセルを踏み込んだ量”を制御。これにより、誤発進を防ぐ。
そのため、止まっている状態でアクセルを強く踏み込んだ時も、徐行速度になれば機能が作動し、自動的に急加速を抑制することができる

 編集部 たしかにそうですね。慌て者の担当こそ、取り付けたほうがいい商品だと自分で感じてきました。それで、取り付けに対応している車種はどのくらいあるのでしょうか?

 オートバックス はい。軽自動車からミニバンまで国産車100車種以上に対応していますよ。

 編集部 中古車で適合する車種と適合しない車種があるけど、それの違いはなんでしょうか?

 オートバックス アクセルの構造に関係があり、古いタイプの「ワイヤー式」は使えず、「電子スロットル」のみ対応しています。新型車は電子スロットル式のアクセルなので、今後対応車種は増えていくはずですよ。


 2016年12月5日から発売された「ペダル見張り番」は、全国のオートバックスで取り付けることを前提とした商品。

 店舗によっては1日20~30件の問い合わせがあり、注目度も高いようです。

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