自動車業界の給与明細【前編】〜職業別&メーカー別の年収はいくら!?〜

自動車業界の給与明細【前編】〜職業別&メーカー別の年収はいくら!?〜

誰しも興味がある仕事の“給与”は気になるもの。そこで本企画では、クルマ好きのために自動車業界のさまざまな職業の給与事情から、働きやすさまで大調査を敢行!! 気になるあの職業の年収はいくら?

文:ベストカー編集部/写真:TOYOTA
ベストカー2016年7月26日号



職業別平均年収『自動車組立工』が好待遇


まずは客観的なデータから探っていく。下の表は、厚生労働省が毎年調査している「賃金構造基本統計調査」をもとに、自動車関連の職業の平均年収を割り出したものだ。


厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとに算出

記載のあった自動車関連の職業のなかで最も平均年収が高かったのは、自動車組立工の533万円だ。

自動車組立工はクルマの製造過程で、エンジン、トランスミッションなどの組み付け作業を行う仕事のこと。平均年収だけでなく、平均賞与(ボーナス)が、表中の他職業のなかでもずば抜けているのも特筆すべきポイントだ。基本的に国家資格の取得なども必要ない。


自動車工場内でクルマを組み立てる『自動車組立工』。自動車関連の職業のなかで賞与の高さも傑出している

続いてはディーラー販売員。こちらはクルマ好きにとっても馴染み深いが、平均年収は493万円。ちなみに30代後半の全職業での平均年収は490万円なので、ちょうどそれと同等といった形。

以下、代表的なところでは自動車整備士が421万円。タクシー運転手は平均年収309万円で、平均年齢も60歳近くとかなり高めだ。

次ページ:国産メーカー別平均年収 トップのトヨタは800万円台


国産メーカー別平均年収 トップのトヨタは800万円台


次に知りたいのは国産メーカー各社の平均年収。

下の表は2014-2015年度の国産8社とトラックメーカーも含んだ計10社の平均年収を並べたものだが、世界一の自動車メーカーのトヨタが大きくリード。

国産自動車メーカーは、日本全体でみてもかなりの好待遇といえる。


有価証券報告書をもとに算出(データは2014-2015年)

そして日産、ホンダと続くのは予想どおりだが、トラックメーカーのいすゞが、ホンダに続きランクイン。

以下、三菱、マツダ、ダイハツと続いていくが、富士重工(スバル)とスズキがこの順位とは意外。ただ、全体でみればかなり高年収なのは間違いないだろう。

以上、データではこのような結果となったが、やはり実際の待遇は“中の人”のみぞ知るところ。続いては実際に自動車関連の職場で働く人々の生の実情に迫る!!

国産メーカー社員「大手は福利厚生も抜かりなし」


■Case1.大手A社事務系社員(30代前半)

●仕事のやりがい…入社してから技術者が生き生きしている姿を見て、クルマの楽しさにも目覚めました。人の生活を豊かにするお手伝いができるのはこの仕事の魅力ですね。

●現在の年収と労働環境…ボーナスを含め650万円くらいです。退社時間はその日によってバラバラですが、残業は多めで、23時くらいに退社することもあり、毎晩帰宅は遅いですね。

ただ、社宅も充実しているなど、福利厚生が整っていて、全体的には特に不満はありません。強いて言えば某外資系メーカーの長期休暇が羨ましいぐらいです(笑)。

■Case2.中堅B社事務系社員(30代前半)

●仕事のやりがい…もともとクルマは好きでしたが、街で自分のメーカーのクルマが走っている姿が見れることは、やっぱり嬉しく、それがやりがいでもありますね。

●現在の年収と労働環境…年収はボーナスも含め、500万円台後半です。残業の多い、少ないは時季によってまちまちですが、忙しくない時は定時で帰れる時もあります。新車が出るなど忙しいと退社時間は22時くらいですね。

私は事務方ですが、技術系のエンジニアなども基本的に給与体系はほぼ一緒です。ただ、技術系のほうが、残業が多いので、そのぶん給与は高いかも。全体的に満足しています。