クルマ好きなら一度は憧れたことあるのはきっとポルシェだろう。もちろんノーマル状態でもその性能、乗りあじなどの虜になるファンは世界中に多い。
しかし、それでは飽きたらないエンスーたちは独自のチューニングをおこなったポルシェをこぞって求めた。その代表格、1987年のRUF CTRが最新の技術で甦った。超弩級の1台を紹介しよう。
文:ベストカーWEB編集部/写真:RUF
930風味の最新ポルシェ
RUF(ルーフ)という名を聞いたことはあるだろうか? ドイツにあるポルシェチューナーの老舗として名を馳せるブランドだ。
ノーマルでさえ高性能を誇る911ターボをチューニングし、世界を驚かせたのが”RUF CTR”だ。それが1987年の出来事。
当時最新鋭の930カレラをチューニングし、最高速339.8km/hを記録。その記録もさることながら、おもしろいエピソードがある。それが「自走で最高速テストに来て自走で帰った」というもの。
これはサーキットを走り、往復の一般道の快適性も確保するという、現代のスーパースポーツに通じるコンセプトだ。
そんな伝説のRUF CTRが2017年に戻ってきた。しかもカーボンモノコックで車重1200kg。
そしてパワーは710ps/880Nmときた。これで遅いワケがない!! 最高速360km/hを目指すというこの1台は、世界中のエンスーからすでに熱視線を注がれている。しかも争奪戦らしい。というのも、世界限定30台なのだ。
予約済みのオーナーに話を聞いてみた!!
RUFと聞けば思い浮かぶのが同名の会社「株式会社RUF」。その社長はCARGUYでお馴染みの「木村隊長」こと木村武史さんだ。
クルマが大好きで数々のスーパーカーを操り、自らレースにも参戦する木村さん。自身の会社の社名の「RUF」は、ポルシェチューナーのRUFから命名したという。
「RUFは昔からの夢ですよ!! あの形で中身はもの凄いパワー。そういうの最高じゃないですか」と木村さん。
巷では9000万円ほどすると言われているが、価格について木村さんに聞いてみた。
「あっ、日本で最初に僕が予約しましたよ。9000万円くらい、ってことだけどもしかしたらもう少しするのかも?」。もう予約済みとは恐れ入りました。
それにしてもいくら木村さんとはいえ、9000万円をポルシェに払うのは勇気が要るのではないだろうか?
「いや〜、たしかに値段は高いけどRRで710ps。しかも6MTでしょ? そんなクルマないよね!! ハンドリングのキレを増すためにRRだろうし、もうスペックを見ただけでもワクワクしちゃう。
スペックといえば360km/h出すにはたぶんだけど800psは必要だよね。だからもしかしたら馬力はもっと増えるかも。
あとはね、世界限定30台。これも大事。1億円オーバーのスーパーカーでも”なんとかエディション”とかいって、限定台数にプラスアルファされることあるじゃないですか? あれがRUFにはない。そこがいいよね」とのこと。
納車は少し先になるが納車後はベストカーでバッチリその姿を見せてくれるそうだ。乞うご期待!!
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