■三菱パジェロスポーツ
かつて「チャレンジャー」という車名で日本でも生産・販売していたパジェロの兄弟ブランド車。
現行型は2015年8月にタイで発表され、同年秋にタイおよび東南アジア諸国で販売を開始、2017年11月からはロシアでも生産・販売を開始した世界戦略車。
本格的なアウトドア走行を想定して強固なフレーム構造を採用。エンジンは2.4Lディーゼルターボが主役で、これにアイシン製電子制御8速ATが組み合わされる(3L、V6ガソリンエンジン仕様も用意)。
ハイ/ローの副変速機を備えたスーパーセレクト4WD-2(電動式アクチュエーターとセンターデフを持つフルタイム4WD)を採用しており、4つのオフロードモード制御(ハイギアの4Hと4HLc、ローギアの4LLcと2WD)はプッシュスイッチで操作可能。
最低地上高218mmで、フレーム付きのボディが持つ悪路走破性は国産車随一の実力。昨年11月にはフィリピン警察が40台このパジェロスポーツを納入したことがニュースになった。
スタイルもなかなか現代的。世界的なSUVブームを背景に、ぜひ日本導入を期待したい。
■ホンダWR-V
ホンダは新興国に魅力的なSUVを持っている。タイなど東南アジアには7人乗りのBR-V、インドやブラジルには5人乗りのWR-Vが発売され人気となっている。
このうちBR-Vは全長4450mmほどの7人乗りなので、日本で実用的かといえばちょっと厳しい。
しかしもういっぽうのWR-Vは全長4000mmとほぼフィットと同じ大きさで、ヴェゼルよりも小さいため取り回しやすく、後席も快適だ(新興国向けのコンパクトカー「ブリオ」がベースなので、価格も安価にできそう)。
スペックは全長3999×全幅1734×全高1601mm(インド仕様)で、これに1.2Lのガソリン仕様と1.5Lのディーゼルエンジンが搭載される。
スズキのクロスビーの人気が続けば、ヴェゼルやトヨタのC-HRよりさらにワンランク下のSUVカテゴリーも盛り上がりそうな気配がある。
すでに東南アジアではかなりの数が出ているから、量産効果で価格も100万円台に抑えられそう。格安で発売すればこのカテゴリーを一気に独占できるかも。
■ダイハツテリオス
日本では1997年4月に発売し、2006年に後継車「ビーゴ」にバトンタッチして車名消滅。そのビーゴも2016年3月に生産終了となった。
しかしそんな(国内では不遇だった)テリオスも、東南アジアでは活躍を続けた。ロングボディの7人乗り仕様も用意され、2017年11月には「3代目テリオス」としてフルモデルチェンジ。今回紹介したいのは、その3代目だ。
最大の特徴は、このスタイルなのにFR(つまり2WD)のみ。「走破性は大丈夫なのか?」と心配になるが、ダイハツは「高い走破性に加え、操縦安定性や乗り心地、NV性能、燃費などの基本性能を大幅に向上し、競争力を確保した」と胸を張る。
全長4435✕全幅1695✕全高1705mmとサイズはトヨタC-HR(全長4360✕全幅1795✕1550mm)と比べると、やや長く、やや幅が狭く、やや全高が高い。
アセアン向けの次世代エンジン「2NR-VE」(1.5Lガソリン仕様)を搭載しており、デザインのクオリティも高い。
なによりこのクラスで3列シート7人乗りって、けっこう需要がありそうです!
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