■トヨタにも欠点がある? 変わらないものを守る勇気と変わり続けることを選ぶ魅力
商品力・販売力で抜きんでており、弱点は無いようにも見えるが、まだトヨタにも穴はある。
商品面では、新規車種が生まれすぎるラインナップに不安だ。トヨタを歴史の上から支えるクルマが、クラウンやランクル以外にも、もっと出てきてほしい。
販売面では一強時代に入り、販売店を支える地場資本側に本当の意味での危機感が薄れてきてはいないだろうか。
トヨタの人気を地域に根付かせ、地域で商売をするという気概が、昨今抜けてきているように思う。
経営が傾いたら、強大なメーカーが助けてくれるだろうと高を括っていて、気の抜けたトヨタの販売現場を目にすることもしばしばだ。
高い人気があるからこその驕りが、少しずつだが見えてくる。人気絶頂の今だからこそ、メーカーも販社も、創業当時の原点に返り、かぶとの尾を締めるべきだ。
筆者は内外の両面からトヨタを見てきたが、メーカーとしてのトヨタも、トヨタの販売を支えてきた地場資本も、こんなところで足踏みする会社ではないと思う。
発生している緩みの部分を洗い出し、カイゼンして、さらに高みを目指してほしい。
時代に合わせて変わり続けてきたのがトヨタの魅力の一つ。しかし、変わらないものを大切に残していく作業も、今後のトヨタには必要となるだろう。
減速が続く日本を、また元気にするのもトヨタの役割か。日本社会が、経済成長期のような明るさを取り戻すまで、まだまだトヨタには元気で人気の存在として輝き続けてほしい。
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