2023年10月8日に正式発表となった、トヨタ新型「クラウンスポーツ」。まずは、ハイブリッド車の「SPORT Z」が11月頃より発売され、PHEVは12月発売予定とのこと。価格は(ハイブリッド SPORT Zで)税込590万円と、クラウンクロスオーバーよりも若干の価格アップとなった。
新型クラウン4シリーズの中でも、特に期待の高い新型クラウンスポーツだが、はたしてライバルとなるのはどのクルマか!?? 新型クラウンスポーツが、ライバルに対して、勝ってるところといまいちなところを考えてみよう。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA、LEXUS、ベストカー編集部
クラウンスポーツのベストバイはPHEVだ!!
テールランプを中心としたリアデザインが魅力的なクラウンスポーツ。クラウンクロスオーバー比で40mmワイド化されたうえでリアフェンダーはこれでもかと大きく盛り上げられ、そこへシュッとした横長のテールランプ、ブラックアウトしたリアアンダーディフューザーが組み合わせられていることで、国産車とは思えない雰囲気が演出されている。テーマカラーのエモーショナルレッドIIIもなんとも艶やかで、クラウンスポーツのイメージをさらに引き上げている。
内装はクラウンクロスオーバーと基本的には同じデザインだ。先行発表会では艶消しレッドのインテリアカラーのクラウンスポーツも用意されていたが、今回発表となったハイブリッドでは設定がなかった。PHEVには設定されるのだろうが、売れ筋モデルになるはずのハイブリッドZに設定されていないことは非常に残念に感じた。
走行性能については、トヨタは、クラウンクロスオーバーより80mmも短いホイールベースや後輪操舵DRSなどのアイテムによって、クロスオーバーよりもクイックなハンドリングをつくりこみ、高い接地性と振動を抑制したしなやかな足の動きを目指したとしている。試乗した際もそのポテンシャルの片鱗は感じられたが、なにせショートサーキットをチョイ乗りした程度だったので、乗り心地やノイズの雰囲気も踏まえて、今後じっくりと検証したいと思う。
冒頭で触れたように、クラウンスポーツ2.5Lハイブリッド(SPORT Z E-Four)の車両価格は税込590万円。PHEVの価格は現時点明らかになっていないが、筆者は、ハリアーPHEV(620万円)とレクサスNX PHEV(725万円)の間の670万円程度と予測している。価格差は80万円もあるが、トヨタのPHEVは感動してしまうくらい素晴らしいことを考えれば、ここは、はやる気持ちを抑えて、PHEVの登場を待ってから検討したほうが、後悔が少なく済むのでは、と筆者は考える。
コメント
コメントの使い方はっきり言って是までの全セダンやSUV、だけじゃなくスポーティカーも乗り換え元になり得る車種です。そういう全捕りな特殊車が出てくるのがSUVというジャンル
値段が高めなのでどうなるかは未知数ですが、モーターショウで実物を見た若手が軒並み高評価、実物カッコいいわと言ってるのが興味深い
私も低さと、横から見た時に予想外に伸びやかなフォルムなのに驚きましたが、どのくらいの世代の幅に刺さるのか楽しみです