CEATECにはホンダやBMW、テスラモーターズなど、自動車メーカーも多数出展しているが、そのなかにあって自動車メーカーとしてはかなり雰囲気が異なるコーナーがある。トヨタ自動車の「KIROBO mini」の展示だ。
座高わずか10cm、体重183gの愛らしい小さなロボットで、人の表情を読み、多彩なコミュニケーションを実現している。CEATECの会場では、実際にこのKIROBO miniとの会話を体験することができる。
文/写真:WEBベストカー編集部
ちょっとおちゃめなキロボくん
KIROBO miniの愛らしさは、そのデザインや小さなサイズからだけではない。なによりもその会話のたどたどしさが、KIROBO miniとの心理的な距離を一気に縮めてくれるのだ。
体験ブースでの女性コンパニオン(かおるちゃん)との会話をちょっと紹介しよう。
- かおる 「こんにちは」
- キロボ 「こんにちは」
- かおる 「君の名前はなんですか?」
- キロボ 「うんうん、ぼくの名前はキロボだよ」
- かおる 「私の名前はなんですか?」
- キロボ 「うん……(考えるそぶり)。名前は、かおるちゃんだよ」
- かおる 「君はどこで生まれたんですか?」
- キロボ 「うんうん、長野県だよ」
- かおる 「私は広島で生まれたんだよ」
- キロボ 「うんうん……、そっかぁ、広島で生まれたんだね」
- かおる 「キロボの好きなものはなんですか?」
- キロボ 「うんうん、宇宙が好きだよ」
- かおる 「宇宙に行ってみたいなぁ」
- キロボ 「うんうん、宇宙ね。それでいいよ」
- かおる 「……(笑)。いつか行こうね」
- キロボ 「うんうん、おごってくれる?」
- かおる 「……(笑)。宇宙はちょっと高いかなぁ(笑)」
文字だけでは伝わりにくいが、ときにじっと相手を見つめたり、身振り手振りで楽しさを表現したり、また予想外の返事で、こちらをびっくりさせたり。一緒にいるだけで、楽しくさせてくれる存在なのだ。
このキロボくん、パートナーと一緒の時間を過ごすことで、さらにいろいろなことを覚え、関係が深まっていくという。
いよいよ今冬発売開始に!
サイズはわずか10cm、重さ183gという小さなKIROBO mini。ドライブのお供はもちろんのこと、小さなサイズなのでカバンに入れていつでも一緒にお出かけということも可能だ。
KIROBO miniの特徴は、たんに会話ができるというだけではない。内蔵したカメラで相手の表情を読み取り、悲しいとき、楽しいとき、怒っているとき……、そんな心を敏感に読み取って、相手とのコミュニケーションをとってくれる。
またどんなときに笑顔になったのか、あるいはどこへ出かけたのか、といった情報も蓄積することで、ユーザーとより深いコミュニケーションが可能になる。
この冬に東京、愛知の一部のトヨタディーラーで先行販売が決定された。価格は本体3万9800円(税別)を予定。
このほかに、スマートフォンとの接続が必要で、専用のアプリをインストールし、月額300円程度の利用料を予定しているという。なお、全国発売は2017年の予定だ。
ちょっとおちゃめで楽しいパートナー、KIROBO miniをぜひ会場でチェックしてみよう。
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