■このトレンドは抑えておきたい
【1】レーザー式オービス対応
ここまで説明した通り、新型オービスはレーザースキャンを使うので従来までのレーダー探知機では受信できない。またどこに出没するかもわからないので「いた!」と思った時は時すでに遅し、という可能性も高い。
一部のモデルには過去の出没場所をデータとして提供しているものもあるので、これらとの併用が現状ではベターな使い方でもある。
【2】アップデートに便利なWi-Fi機能
レーダー探知機の場合、自車位置情報は非常に重要だ。ゆえにGPS機能は当然必要になってくるが、これに連動する形で前述した「移動式オービス」のデータなども多くのメーカーの上位モデルでは定期的に(筆者が使用するモデルはほぼ1ヶ月1回)更新してくれる。
更新に関しては有償/無償などタイプは様々だが、これまで本体からSDメモリーカードを抜き、PCでデータを書き換える方式から昨今ではスマホ経由でWi-Fiを使いデータ更新が可能なモデルも増えつつある。
メモリーカードも抜き差しが多いと故障の原因になるし、Wi-Fiを使う際のスマホ側のパケット代は経験上微々たるものなのでそれほど心配しなくても良い。
【3】センサー類は多い方がベター
GPS同様、高速道路と一般道が併走または上下に走っている際、どちらの道路にオービスが設置されているかがわからないケースもある。
またトンネル内にオービスが設置されている場合はGPSが役に立たないケースも発生する。そこでジャイロセンサーや気圧センサーなどで自車位置をしっかり捕捉することでしっかり警告してくれる。
■オススメのモデルはこれ!
◆4.0型大画面で情報を正確に伝える
コムテック ZERO808LV
オープン価格(市場実勢価格:3万7000円前後)(リンク先)
ハイスペックなレーダー探知機をリリースし続けるコムテックの現状における最新ハイエンドモデル。レーザー式オービスに関しては従来機より構造を見直すなど受信性能は約150%向上。
ユニークな新機能として注目なのが、スマホや無線LAN機能内蔵カード(オプション)を活用し、他のコムテックユーザーが検知したオービス情報をクラウドサーバーに送信、自車側で受信することで最大1km手前から警報を可能にする「レーザー&レーダー取締共有システム」を採用した。
リアルタイムでの情報を共有することで安全運転にも寄与する。
◆2ピース構造で取り付けの自由度が向上
ユピテル LS700
オープン価格(市場実勢価格:4万円前後)(リンク先)
ユピテルの最上位モデルであるLS700、同社独自のエスフェリックレンズの採用により、新型オービスからのレーザー光の探知範囲を水平方向約40°に拡大、さらに従来比で探知距離も約3倍に向上している。
基本機能はフルスペック搭載だが、LS700の最大の特徴は前述したエスフェリックレンズを含めたアンテナ部とディスプレイ部を分けて設置できるセパレート構造を採用している点だ。
これならばフロントウインドウの傾斜が強く、面積の狭いスポーツカーなどでも視界を妨げること無く設置することが可能だ。
また公開取締情報や速度取締指針などの日付や時間、市町村に合わせ地図画面上の道路に色を変えて点滅表示させる特許機能も搭載、データはPCや専用スマホアプリ(Androidのみ)を使ってダウンロードして活用できる。
画面は3.6インチで地図はフルマップを搭載。ほぼ同機能で一体式ボディを持つ「LS310」もラインナップする。
◆無線LAN標準装備でデータ更新も楽々
セルスター AR-W86LA
オープン価格(市場実勢価格:3万2000円前後)(リンク先)
「ASSURA(アシュラ)」ブランドでおなじみのセルスターの上位レーダー探知機。レーザー式オービスにももちろん対応しており、従来機より最大で約150%受信能力を高めている。
このレーザー式オービスに関しては受信レベルを強と弱の2段階で判定できる機能を搭載。これにより取締機までの距離感を把握できるメリットがある。
レーザー式オービスの場所についてはGPSデータと一緒に毎月更新されるので安心。本体に無線LAN機能(11n)を標準装備することでスマホアプリ「MyCellstar+Sync」を使えばGPSデータの他、高速度のガソリンスタンドの価格案内や画像や音声のカスタマイズなども可能だ。
この他にも専用ケーブルを使うことで対応する同社のドライブレコーダーとの連携が可能、レーダー側でドラレコの設定や操作も行える。
◆ミラー型でもレーザー式オービスに対応
セルスター AR-5
オープン価格(市場実勢価格:3万2000円前後)(リンク先)
インパネ周辺をスッキリさせたいと考えているユーザーに人気なのがミラー式のレーダー探知機だ。
最新モデルである「AR-5」はワンボディ機と同等の高機能を搭載しているがその中でも最も注目すべきはミラー式でレーザー式オービスに対応している点だ。
レーザーアンテナは本体ではなく別体式のセパレート。特に小型なので視界も妨げず好みの場所(受信しやすい方向)に設置することができる。
無線LANの標準装備化やデータの無料更新にも対応。高いGPSの測位性能はもちろん、他のセルスターの上位機種同様、業界初となる災害・危機管理通報サービスである『災危通報』にも対応、緊急地震速報や台風情報などもミラー内の3.2インチディスプレイに表示する。
(番外編)
◆単体でも使えるレーザー式特化型モデル
ユピテル LS10
オープン価格(市場実勢価格:8000円前後)(リンク先)
番外編として紹介するのが「レーザー光受信特化タイプ」として販売されているLS10だ。
最大の特徴はその割り切り。今、最も気になるレーザー式オービスのみに対応するため、他の情報は一切受信できない。とはいえ、重要なレーザー光の受信に関しては上位モデルと同じエスフェリックレンズを採用、探知距離や探知範囲も上位モデルと同様である。
一方で「すでにユピテルのレーダー探知機を持っている」といったユーザーにとって朗報なのが対応モデルであれば専用ケーブル(オプション)を使うことで連携が可能になる点だ。ホームページを見ると据え置きタイプ105機種(レーザー受信対応モデル含む)、ミラータイプも11機種に対応と結構多い。
また単体使用であればスマホのオービスアプリと併用すれば導入コストを落とすこともできる。
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