トヨタのプレミアムブランドとして、北米エリアで1989年から、日本では2005年から展開しているレクサス。
2020年が始まった当初、2019年の販売台数は過去最高のものとなり、今年もその勢いを引き継ぐものと思われただけに、このコロナ禍による痛手は(もちろんどこもそうだろうが)深い。
しかしISを始めとする既存商品群のモデルチェンジに加え、ブランド初となるピュアEV登場、スポーツバージョン「F」シリーズのラインナップ増強と、今秋以降も気になるトピックが目白押しだ!!!
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※本稿は2020年8月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年9月10日号
■レクサス LF(2021年6月登場予定)
●LSレベルの高級SUV満を持して投入!

レクサスブランドに満を持して投入されるのが、LSのGA-Lプラットフォームを使用して開発されているクロスオーバーSUV「LF」だ。
ポルシェカイエン、ランボのウルス、ベントレーベンテイガなど、高級サルーンやスーパーカーをベースとしたSUVはプレミアムブランドに今や必須のジャンルとなった。
LFのベースはLSなので、まさにプレミアムクロスオーバーSUV。パワーユニットはLS同様、V6、3.5Lのターボとハイブリッドとなり、さらに上級モデルとして、LS Fなどに搭載が計画される新開発のV8、4Lツインターボ搭載モデルも設定されることになるというから楽しみだ。価格は1500万~2000万円級と、こちらもプレミアム!
LFのデビューは来年6月の計画だ!

■レクサス NEW NX(2022年5月登場予定)
●ハリアーで定評の最新プラットフォームで進化

レクサスのラインナップ強化の中心は時流のとおり当面はSUV。売れ筋となっているミッドサイズのNXのフルモデルチェンジには力が入る。
ベースとなるのはRAV4やハリアー。新開発されたTNGAプラットフォームは操安性能や静粛性などで高く評価される。
現在入手している情報で全長4630mm、全幅1870mm、全高1630mmでハリアーとRAV4の中間的なサイズ感。パワートレーンは2.5LハイブリッドとRAV4にも追加されたPHV。さらに2.4Lターボも用意。
■レクサス NEW LX(2021年10月登場予定)
●ランクルとの差別化で独自路線の本格SUV

新開発されるLFが高級スポーツSUVならば、こちらのLXは高級クロカンSUV。
現行LXはランクル200をベースにしているが、もちろん新型LXは現在開発中の新型ランクルと並行開発中。より差別化を明確にするめ、フロントマスクやCピラー以降の外板に加えインテリアなど、専用設計、専用デザインの部分が多くなる。
パワートレーンは現行型に搭載される5.7LのV8ガソリンエンジンが新型にも搭載される計画。デビューはランクルより後となり来年10月。
■レクサス IS(2020年10月登場予定)

すでにトヨタから「今秋登場」が正式にアナウンスされている新型IS。今回はマイチェンだが、トヨタ自慢の下山テストコースで徹底的に鍛え上げたシャシー性能が自慢。
操舵性や挙動変化の動きなどを徹底的にチューニングしたというから、その走りっぷりに期待。パワートレーンは2Lターボ、2.5Lハイブリッド、V6、3.5Lで変更なし。
■レクサス UX300e(2020年12月登場予定)

こちらもすでに新型車として正式に発表されているモデル。
レクサス初のピュアEVで、搭載されるリチウムイオンバッテリーは54.3kWhの容量で、1充電当たりの航続距離は400kmとなる。モーター出力は204ps。バッテリーを床下に搭載するため、低重心の安定感ある走りを実現する。国内投入は今年冬だ。
■レクサスのスポーツバージョン“F”シリーズぞくぞく登場!!
レクサスの「F」モデルは徹底したハイパフォーマンスを追求したモデルで、パワーだけでなく、それに見合ったシャシー性能を身につけているのがポイント。
先代には存在しながら、現行モデルで設定が見送られていたIS Fが復活する。上で紹介しているマイナーチェンジのタイミングで、隠し玉として用意されている。エンジンはRC Fなどにも搭載されるV8、5L NAで481ps/54.6kgmを発揮する。
さらに来年にはLC、LSにFモデルがスタンバイ。こちらはさらに強烈で、新開発されるV8、4Lツインターボが搭載され、670ps/66.3kgmというハイパワーを発揮するというから、ベンツAMGやBMW Mなどと真っ向ライバルになる本格的プレミアムスポーツとなる。


