カロッツェリア 新型サイバーナビと最新のスピーカー群を発表! 今後の戦略とは

■AV機能の充実度はカロッツェリアの十八番

カロッツェリア AVIC-CW912
カロッツェリア AVIC-CW912

 画質や音質に関してもカロッツェリアならではのこだわりがあり、ディスプレイには高精細HDパネルを採用、映像コンテンツはもちろん、基本となる地図表示も圧倒的な高解像度で再現できる。

 音質面に関しても今や常識になりつつある「ハイレゾ音源」の再生だけでなく、CDや圧縮音源、さらにネットワーク動画などの映像ソースの音までもハイレゾ相当にアップグレードできる「マスターサウンドリバイブ」も搭載する。

■選択の自由度の高さもサイバーナビならでは

カロッツェリア AVIC-CZ912-DC
カロッツェリア AVIC-CZ912-DC

 今回のサイバーナビは大画面ニーズにも対応するLS(ラージサイズ)メインユニットタイプが4機種、その内訳は9V型と8V型がそれぞれ2機種ずつ設定される。

 その他は7V型の200mmワイドメインユニットが2機種、180mmの2Dメインユニットタイプが2機種と合計8機種のワイドラインナップとなる。

 それぞれサイズ別の機種ごとに前述した「ネットワークスティック」の同梱/別売り扱いのモデルを設定しているが、同梱モデルの場合「docomo in Car Connect」を1年間無料で使える特典が付いてくるので買い得度は高くなる。

カロッツェリア AVIC-CL912
カロッツェリア AVIC-CL912

 これだけの内容を持つサイバーナビ、ハイエンド系を嗜好するユーザーには当然高く評価されているが、それでも昨今のスマホアプリの台頭やスマホとの連携をメインとしたディスプレイオーディオとの差別化などが求められる。

 言い換えると価格に見合った性能やライフスタイル提案をどう提案できるかがポイントだ。もちろん“車載専用品”と開発されていることで、耐久性や耐候性、さらに自車位置精度などの点でスマホに対して圧倒的なアドバンテージがある。

 しかし、進化のスピードが早いスマホアプリにどう対抗していくかは、サイバーナビに限らず多くのカーナビが抱える問題でもある。

 その市場環境下においてサイバーナビの場合はすでにカーナビ専用機の枠を大きく超えている点が魅力と言える。

 Wi-Fiルーター機能は言わずもがな、スマホやタブレットとの連携、言い換えれば、スマホと対抗するのではなく「寄り添う」ことを重視しており、一方で通信の使い放題によりエンタテインメントや地図更新、渋滞情報などを積極的に活用できる。

 この点ではまだまだスマホには負けてはいない。2021年前半は半導体不足もあり、出荷台数の点で苦戦した市販カーナビ市場であるが、この後は「反転攻勢」に転じてくるはずだ。その先鋒としてのサイバーナビに注目している。

カー用品ではカロッツェリアが有名なパイオニアだが、元々は歴史ある音響機器メーカーだ/カロッツェリア TS-C1730S II

■まさに原点回帰!かつてないほどのスピーカーラインナップ!

カー用品ではカロッツェリアが有名なパイオニアだが、元々は歴史ある音響機器メーカーだ/カロッツェリア TS-C1730S II
カー用品ではカロッツェリアが有名なパイオニアだが、元々は歴史ある音響機器メーカーだ/カロッツェリア TS-C1730S II

 今回、特に注目したいのが「音の出口」であるスピーカーラインナップの充実だ。

 元々パイオニアは1937年に純国産のダイナミックスピーカーの開発に成功した音響機器メーカーだ。

 現在は車載音響機器にシフトしているが、サウンドビジネスの拡大を目的に「サウンド事業統括グループ」を新設するなど、デジタルオーディオ時代へのさらなる対応を目指している。

■「Open & Smooth」コンセプトを踏襲

 カロッツェリアはこれまでのサウンド作りに加え、車室内の取り付け環境を意識した開発・設計による「Open & Smooth」コンセプトを提唱している。

 「低歪み」と「広指向特性」を持たせることで従来以上にリアルな音場空間を実現しているが、今回の新商品群もこのコンセプトを踏襲した商品となっている。

●まずは定番の「Cシリーズ」

カロッツェリア TS-C1630S II
カロッツェリア TS-C1630S II

 カロッツェリアスピーカーの中で定番と呼べるカスタムフィットスピーカー「Cシリーズ」。今回はハイレゾ音源の再生に対し、パーツ素材の厳選や構造自体を見直しているという。

 ラインアップはカスタムフィットスピーカー5機種とチューンナップツゥイーター2機種で17cm/16cmサイズとセパレート/コアキシャル(同軸)の組み合わせ。

 「TS-C1730S II」と「TS-C1630S II」にはトゥイーターの角度を変更できる「ロータリー機構」を搭載することで中高域の指向性を制御することで,自然な音場を再現できる。

●エントリーモデルの「Fシリーズ」

カロッツェリア TS-F1040S II
カロッツェリア TS-F1040S II

 より手軽な価格でチューンナップを可能にする「Fシリーズ」もハイレゾ音源への対応などレベルアップしている。

 ラインナップは17cm/16cmのほか、コンパクトカーなどにも最適な10cmを用意。それぞれセパレート/コアキシャルの2ウェイ構造とした6機種、この他にチューンナップトゥイーター「TS-T440 II」も設定する。

●重低音の「黒船襲来」か!

カロッツェリア TS-W312S4。今回のラインナップの中でも注目のユニットサブウーファーだ
カロッツェリア TS-W312S4。今回のラインナップの中でも注目のユニットサブウーファーだ

 今回のスピーカーラインナップの中で最も注目を集めそうなのがユニットサブウーファー「TS-W312S4」(3万3000円:税込)だ。

 元々、これらの商品は海外市場で「チャンピオンシリーズ」として発売されているグローバルモデル。「チャンピオンシリーズ」は北米で開催された音圧コンテストで優勝したサブウーファーのコンセプトを踏襲し進化させたモデルで、世界累計500万台という出荷台数を誇る人気商品だ。

 入力に対し忠実に駆動する「高剛性シームレスコーン」などの独自構造によって大入力時でも正確かつ歪みの少ないクリアな重低音を実現している。

 また普段は見えないサブウーファーでありながらアクティブな印象を与える大型のハニカムデザインキャップの採用やチャンピオンシリーズの力強さを感じさせるボトムデザインも魅力のひとつである。

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