全車装備へ大きな一歩前進! ついにトヨタが「王手」へ!? ヤリスが全車メーカーOPドラレコ設定


 2022年7月25日、トヨタはヤリスの一部改良を発表(発売は8月8日から)。一部グレードの装備見直しを実施するとともに、「ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラーを全グレードにオプション設定」を発表しました。オプション価格は53,900円(税込)。これでドライブレコーダー装着率が一気に跳ね上がるのでしょうか。

文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA

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■ドラレコ普及は自車だけでなく社会のためにもなる

 近年「あおり運転」への対策などからドライブレコーダーの需要が急増している。2022年6月にパイオニアが発表した調査資料によると、ドライブレコーダーの保有率は54.5%と半数を超え、さらに新規購入、買い替え、買い増しの意向は29.1%を占めており、今後もドライブレコーダーの需要が続くと予想される(対象:自宅に車を保有する20代~60代の男女/人数:1,000名/期間:2022年5月13日〜15日)。

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 これまでドライブレコーダーはディーラーオプション、もしくは自動車用品店での後付けパーツとして人気を博していたが、2020年6月に現行型ハリアー(の一部グレード除く)に「デジタルインナーミラー(前後方録画機能付き)」が標準装備されて、自動車デジタルパーツ界で大きな話題になった(そういう業界があるのです)。

 いよいよ巨人トヨタがドラレコの標準装備化を進めるのか。

8月8日発売で一部改良を発表したヤリス。全車メーカーオプション設定でドラレコ付き自動防眩ミラーが装着される。SDカードで前後方を常時録画

 上記で調査結果を紹介したとおり、ドライブレコーダーの需要は急増しており、多くのユーザーが装着を望んでいる。そのいっぽうで販売現場にとってはディーラーオプションは店舗の貴重な収入源だし、ドラレコのような比較的高価で需要が高く、種類が豊富で選びがいのあるパーツは顧客と営業マンとの重要な交渉機会でもある(ぶっちゃけていうと値引きやサービスの材料になりやすい)。

 また、標準装備またはメーカーオプション設定にして車体に組み込むと、気軽に買い替えや積み替えがしづらくなり、機能が日進月歩のパーツには不向きであるという見方もあった。もちろん「プライベートを覗かれているようで気分が悪い」というユーザーからの声もあり(気持ちはわかるがスマホにも同様の機能があるのだが…)、ハリアーに標準装着されるドラレコは、ほかの多くのドラレコに装着されている「音声記録機能」が装備されていない。

 こうした個人的な嗜好や信念の話と並行して、ドラレコには万が一の時の安心安全機能保障という面と、社会的な防犯効果向上の面もある。事故の際の貴重な証拠保存機能として有用だし、あおり運転やいたずら、パーツ盗難の際の捜査にも役立つ。自車だけでなく周囲を録画する機器が増えることで防犯効果も期待できる。

従来のカメラの流用ではなく、この装備用に前後にカメラが設置され常時録画する

 今回、トヨタの看板車種であり日本で最も販売台数の多いモデルのひとつであるヤリスに全グレードメーカーオプションとしてドラレコ(厳密に言うと「ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラー」)が設定されたのは、こうしたさまざまな事情を考慮したうえで、ドラレコ普及へ向けた「慎重に進めた一歩」と言えるだろう(なお今回のヤリス標準仕様への設定に先駆けて、7月19日には「ヤリスクロス」への同装備全車メーカーオプション設定も発表済)。

 社会的に重要な施策だと思うし応援したいが、どことなく、Googleが便利なWebサービスをどんどん自社サービスへ取り込んでゆくのと似ている気もする。ユーザーとしては便利になってありがたいけど、サードパーティは大変だろうな…と……。

 もちろん今回全車にメーカーオプションとして設定(53,900円(税込))しながら、きっちりディーラーオプションとしてより廉価で手軽なモデル(21,450円~)や、より高価で多機能なモデルも、引き続きアクセサリーカタログに用意しているところが実にトヨタらしい。より手軽なモデルや、近い将来進化版へのアップグレードを考えている方はこちらをどうぞ。

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