最新スタッドレスは雪道以外での性能・寿命も劇的に進化
そして、2008年頃からこれまで培ってきた様々な技術やノウハウを基盤に総合性能の競争期に突入する。
氷雪性能はもちろん、乾燥路面でのハンドリング、耐摩耗性、耐偏摩耗性、ウエット性能、シャーベット性能、耐性能劣化性能などがまとまりを見せ、現在のスタッドレスタイヤへと進化してきた。
そういう意味で最後のターニングポイントとなるのは、2008年頃だろう。2009年、ブリヂストンは左右非対称パターンの「ブリザック REVO GZ」を発表。接地面の部位に機能性を持たせさらなる性能向上を図っている。
ダンロップは「ウインターMAXX」でロングライフ性を大幅に向上。氷雪上性能にドライ性能、耐経年劣化性能も引き上げている。
ヨコハマは温度変化によるグリップ性能の特性に着目して温度対応のスタッドレスタイヤ≒「アイスガードトリプル」を発表。
ミシュランは、2008年にHレンジ(210km/h)表示のスタッドレスタイヤ「X-ICE XI2」を発表する。
もちろん、これが完成形ではなく、さらに代が進むごとに性能に磨きがかかり、静粛性・省燃費性まで性能アップしている。
■スタッドレスを買うなら最新? タイヤ選びの注意点は?
というわけで、かなり大雑把に約30年を追ってみたが、こんな具合に休むことなく、モデルチェンジごとにかなり大きな性能アップが果たされ、これが今も続いているのだ。
最高のスタッドレスタイヤを買うなら最新に限る。ただ、一代前のスタッドレスタイヤでも十分に安心が買えると思う。
もう一つ。私の尊敬する師匠の名言をひとつ。「タイヤはほぼ材料代なので、安いタイヤは何かが足りない」ということです。
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