気合いだけでは続かないけど気合いがなければ始められない…「RX-8で筑波サーキット1分切りタイムアタック」のすさまじくも楽しい世界

■そして迎えた「挑戦」×2

 正直にいうと、勢いで「おれも分切り挑戦やるわ!」と言ったわけだが、そのためにはまず準備をしなければいけない。さて何からやろうか。

・エンジン:サイドポート仕様、慣らしもばっちりやった!
・GTウイング:サーキット用1750mmタイプと小型1450mmを用意した。最高速、前後のバランスを考えて試してみる予定
・アンダーパネル:現在装着されているものより重量は半分になり、アンダースイープも付いているタイプ→作った!(作った??)これから取り付けだ!←間に合ってない
・タイヤ:最強のタイヤとタイヤウォーマーは必須だ。この世界でタイヤといえばADVAN A050。サイズは295/30R18だ
・ボディ軽量化:定番のアンダーコート剥がし。剥がしても意外とそんなにうるさくない。もう耳がダメかも
・(軽量化にともなう)不要な内装はがし:走るときに外して元に戻せる範囲から。もちろん走るときは助手席、後部座席は外す

走行会は約40台が参加し(1台25,000円)、オプション料金(+8,500円)を払えば「スーパーラップ(SL)」に挑戦できる
走行会は約40台が参加し(1台25,000円)、オプション料金(+8,500円)を払えば「スーパーラップ(SL)」に挑戦できる

 そして迎えた2022年12月17日と2023年1月29日、2回の「エイトリアンカップ」が筑波サーキットで開催された。エイトリアンカップはRX-8だけの走行会で、いつも40台以上のRX-8が集まる。

 今回はその中のスーパーラップ(SL)にエントリー。自分を含む4台が8分×2回、タイムアタックに挑む。

■挑戦前のマイベストタイム:1分4秒845(ラジアル295/30R18)
【挑戦1回目】
2022年12月17日:1分2秒865(A050 295/30R18/新品)
初めてSタイヤを装着して、これまでのベストから約2秒のタイムアップ。GPSロガーを見ながらいろいろドライビングの悪いところを反省しつつ、軽量化とGTウイングを調整して2回目へ。

【挑戦2回目】
2023年1月29日:1分3秒265(A050 295/30R18/Used)
目標としてはせめて1分1秒台に入りたいところだったが、シフトミスやイメージ通りにコーナーでのスピードコントロールが出来ず、焦りからさらにミスしてしまいタイムアップ出来ずに終わってしまった…。

 今まで走行会といえば自分一人で準備して、走って、仲間と談笑するパターンの繰り返しだった。

 ところが「筑波分切り」をやろうと思うと一人で回すのが困難で、仲間が必要になる。「個人→チームでの挑戦!」に代わったことで、準備も楽しく出来たが、逆に走行時のプレッシャーも上がったようだ。

タイムアタック直前までウォーマーをかけてタイヤを温めておく
タイムアタック直前までウォーマーをかけてタイヤを温めておく

■「一周にすべてをかける!」

 走り終わった後の精神的疲労感がこれまでとはまったく違い、ビックリした。よい経験になった。疲れても、残念な結果になっても、「筑波分切りにチャレンジ!」というパワーワードでまたモチベーションが湧いてくるから不思議だ。

 実際にチャレンジするにあたってSL(スーパーラップ)の環境やノウハウなど、先人の努力のお陰で助かっていることが多い。

 今のRX-8のチューニングも、RX-8仲間が切り開いてくれた後ろを歩いている状態で、みんながいろいろ教えてくれるのでなんとかやれている。改めてタイムアタック界の先人たちやRX-8仲間、今回サポートしてくれた仲間に感謝したい。

 さて来シーズンはどうしたものか。今ならまだ引き返せる…エアコンもまだついている。だが、しかし……。

 一度タイムアタックの魅力にとりつかれると、あれこれチューニングメニューを妄想したり、ドライビングについて相談したり、実際D.I.Yで作業することが楽しくてしかたない。やり残したことがまだいっぱいある。買ったけどまだ付けていないカーボンルーフとか、さらなる軽量化の構想をつい考えてしまう。

 今年は残念な結果だったが、小さなことからコツコツとやりながら、来シーズンも挑戦しようと思う。これが沼か……。

助手席と後部座席のシートを剥がして軽量化を図り、ロガーを設置
助手席と後部座席のシートを剥がして軽量化を図り、ロガーを設置

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