猛暑日に車内の温度はどうなる? サンシェードよりもいい? 透明なのに暑くない断熱透明フィルムの効果は?

■効果があるのは断然カーフィルム! フロント左右には断熱透明フィルムがおススメ!

 新車を購入する際、後席以降のウインドウにスモークフィルムを貼っている人は多いだろう。

 気温33度を記録した日に屋外駐車場に1時間ほど放置すると、ダッシュボードの温度は50度、断熱効果のある透明フィルムを貼ったフロントドア上のウインドウは41度、可視効率35%のグリーンのフィルムを貼ったリアウインドウは36度と、効果が大きいことがわかった。

濃度の濃いスモークフィルムは断熱効果が高い
濃度の濃いスモークフィルムは断熱効果が高い

 スモークフィルムは知っているけれど、断熱透明フィルムってなに? と思った人は多いかもしれない。この透明フィルムならば運転席&助手席側面ウインドウに貼っても、フロント全面、左右側面に貼る場合、可視透過率70%以上だと道路運送車両法の保安基準をクリアするので購入する際にしっかりチェックしたい。 

 では業者に頼むといくらかかるのか? カーフィルムを貼る専門店に聞いてみたが、透明断熱フィルムを運転席、助手席側面ウインドウに施工する場合、車種によっても異なるが3万~4万円とのこと。

 自分で貼るならおススメの透明断熱フィルムは? と聞いてみると、「3M製の透明断熱フィルム、クリスタリン90」とのこと。各車種ごとにウインドウの形にカットされており、価格は車種にもよるが約9900円~。

 こうした透明カーフィルムには性能をチェックする項目があるので購入する前に頭に入れておきたい。

 まず赤外線カット率。これは暑さの元となる赤外線の指標で、数値が大きいほど熱を遮るので重要な指標だ。可視光線透過率は光を通す割合に関する指標。数値が大きいほど光を通すため透明色に近くなり、明るい車内となる。

 紫外線カット率は日焼け、シミ、皮膚の老化の原因とされる紫外線(UV)に関する指標で、数値が大きいほど紫外線(UV)を遮るため、日焼け予防になる。

 そのほか、赤外線、紫外線などの太陽光など、フィルムが透過する割合の数値が「日射透過率」、吸収する割合の数値が「日射吸収率」、反射する割合の数値が「日射反射率」。

 日射遮蔽(しゃへい)は日射熱を遮る効率を表し、3mm厚の透明版ガラスの遮蔽係数を1とし、それより数値が小さいほど日射熱をよく遮るので、日射遮蔽をうまくコントロールすることは、クルマだけでなく、家の場合でも重要とされている。

 3M製の透明断熱フィルム、クリスタリン90は、太陽光からの赤外線により車内温度が上昇し、暑さのもととなる赤外線を92%カットするとともに、お肌の大敵、紫外線を99%カット。シミやしわ、日焼けを抑制し、内装の色あせ、劣化も抑制するという優れモノだ。そのほか、日射透過率67%、日射吸収率12%、日射反射率20%、遮蔽係数0.81%となっている。

 もちろん、3M製以外の透明断熱フィルムも多数販売されているので、このチェック項目を参考にして購入してほしい。

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