車には、メーカーによってさまざまなアイデアや工夫が施された収納スペースが数多く設置されています。特に、近年の日本車の収納力には、驚かされる方も多いことでしょう。
しかし、実際に車を使用していると、ここに収納が欲しい、こんなものを置きたいなど、収納スペースを自分色にカスタマイズしたくなってくるもの。
今回は、元自動車ディーラー営業マンの筆者が、車の収納スペースの増やし方をお教えします。
文:佐々木亘
写真:Adobe Stock
意外と重要な車の収納ポケットと位置
車の運転中は、もちろんハンドルをにぎり、常に安全に運転ができるようにしていなければなりません。しかし、コインパーキングでお金を支払う際など、とっさに荷物を取る必要がある瞬間もあります。
運転をしながらカバンを探るのは大変危険です。前方注視が疎かになってしまったり、体の向きを助手席側に変えたり後部座席のほうへ体を伸ばすことで、ハンドル操作やペダル操作を誤る危険があるからです。
そんなとき、手元にカードホルダーやコインケースがあると、とても便利。運転中に必要となる可能性があるものは、身近に置き場所を作っておくことで、置くにも出すにも困らず、事故の未然防止にもつながります。
■【オススメ! 車の収納】M&A/車用収納ポケット
荷物整理にも車載収納ポケットは役立つ
また、子供を車に乗せていると、子供の身の回りの必需品や、退屈しのぎのおもちゃなどが溢れて困ってしまうということも、ファミリーユースでは多く見かける悩みです。
特に、後部座席の収納スペースは意外に少なく、シートバックポケットとドリンクホルダー程度という車が多いので、後席は収納スペースを増やしてあげることで、ドライブが快適になるでしょう。
最も簡単な方法は、前席のシートバックに収納ポケットを取り付ける方法。小物や飲み物はもちろん、退屈しのぎのおもちゃ置き場にもなり、また、小型のテーブルが付いているものなど、ユーティリティに富んだものが多くあります。
■【オススメ! 車の収納】LVYUAN(リョクエン)/車用収納ポケット
過去&現在に実在!! 純正でも特徴的な収納アイテム多数
筆者がレクサスディーラーでまだ新人だったころ、下取りしたRX450hの取扱説明書と車検証がどこを探しても見つからず焦った経験があります。
車検証はグローブボックスに入れられていることが多いですが、レクサスRXでは、アームレストの内部がL字の深底になっており、さらに内蓋がつけられています。
ぱっと見は、通常のアームレストの収納スペースなのですが、内蓋を外すと、下に車検証ケースがすっぽりと収まる深い空間がつくってあるのです。
グローブボックスの収納スペースをしっかり生かし、重要書類である車検証を盗難から守る意図もある、アームレストの隠し扉には、驚かされました。
また、トヨタ サクシードは、各種大きさに対応できるスマホホルダーや、ノートPCやお弁当置きに使える隠しテーブルを装備。
さらにA4クリアファイルやバインダーをスッポリしまえるインパネトレイなど、営業車として使われることの多いサクシードらしく、営業マンのための収納スペースが数多く取り入れられています。
変わり種では、トヨタ センチュリーには、トランクに毛バタキ専用のホルダーが設置されていたり、後席から手を伸ばしやすいBピラーには靴ベラ置きのためのスペースも。世界の高級車ロールスロイスには、後席用ドアに専用の傘を収納するスペースがあり、ショーファーカーとしての特別な収納が目を引きます。
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