2月22日~23日にパシフィコ横浜で開催されたノスタルジック2デイズにおいて、マツダは3台のスポーツカーを展示。もっとも視線を集めていたのは免許返納を機にマツダへと譲渡されたワンオーナーのFD3S型RX-7だったが、そのほかの出展車両も注目すべきポイントが盛りだくさんだった!!
文・写真:西川昇吾
【画像ギャラリー】内装メチャ綺麗!! おばあちゃんが大切にしていたRX-7を見て欲しい!!(14枚)画像ギャラリー2人の女性オーナーから溢れ出るマツダ愛
まずFD3S。既にベストカーwebでも取り上げているが、この車両は長崎県にお住いの西本尚子さんが所有していた個体。80歳の免許返納を機に25年乗り続けたFD3Sをマツダへと譲渡したのだ。
まだマツダの手元にやってきて日が浅いため、大幅なレストアなどはされていないとのこと。わずかにあったクーラントとオイル漏れを修理した程度だ。(実用上は全く問題ないレベル)
実際に細かく見てみると、マツダとしても「とても大切に扱われた個体で嬉しく感じた」とのコメントが得られた。RX-7を良く知る社内ドライバーがチェック走行したところ、エンジンのコンディションは良好とのこと。
また、西本さんは手袋をして使用していたため、ステアリングの擦れなどもなく、内装のコンディションも極上だ。
今後は足回りを中心にレストアを計画しているそうで、最終的にはこの日展示されていたNAロードスターと同じようにメディア貸出用の広報車となる予定だ。
このNAロードスターも90歳の女性オーナーが免許返納時にマツダが譲り受けた個体であるが、この前例があったからこそ今回の流れが出来たとも言える。
【画像ギャラリー】内装メチャ綺麗!! おばあちゃんが大切にしていたRX-7を見て欲しい!!(14枚)画像ギャラリー広報部に課された重要なミッションとは!?
なお、マツダ広報部には重要なミッションが1つある。それはオドメーターが77777となった写真を撮影することだ。
77777の写真を送ってほしいと西本さんからの希望があるそうで、これは逃すことが出来ない。広報車となるのはオドメーターが77777を超えてからだろう。
このFD3Sは多くのメディアで取り上げられたためか、認知度も高く会期中も「これってあのおばあちゃんのFD?」という声が多く聞こえた模様。
改めてこのFDは、1999年式のRB-Sパッケージ。当時は最高出力280psを発生するRS系グレードが上級グレードであり、コチラのRBグレードの最高出力は265psで、タイヤも1インチ小さい16インチとなっている。そこにRS系のエアロパーツが装着されたのがSパッケージだ。
【画像ギャラリー】内装メチャ綺麗!! おばあちゃんが大切にしていたRX-7を見て欲しい!!(14枚)画像ギャラリーミュージアム担当者が発掘した極上FC3S
そして、このようなイベントで見かける新顔としてもう1台、FC3Sが展示されていた。コチラはマツダミュージアムの担当者が発見した個体とのことで、普通に中古車として売りに出ていた個体を見つけたようだ。
決め手はズバリ状態の良さとノーマルに近いオリジナルコンディションを保っていることだ。この個体は広島のミュージアムへと入ることが決まっている。
1988年式でグレードはGT-X。見れば分かるがコチラもコンディションは極上と言えるほどキレイだ。
ノーマルに近いと紹介したが、わずかな変更点としてはマツダスピード製のリアスポイラーが挙げられる。実はこれもかなりレアなアイテム。このまま残すか悩ましいところだそうだ。
RX-7のパーツ復刻やNAロードスターのレストアプランも進んでいるマツダ。今後は更に旧車好きに向けて話題を提供してくれそうな雰囲気を強く感じたブースであった。
【画像ギャラリー】内装メチャ綺麗!! おばあちゃんが大切にしていたRX-7を見て欲しい!!(14枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方独特なデザインからくる車両感覚の掴みづらさや視界の悪さ、ロータリーエンジンの燃費を考えると高齢者が普段使いするのは大変だったと思いますが、今まで大切に乗られてきたのはよっぽど気に入られていたのでしょうね。