豊田章男会長がオーナーを務めるルーキーレーシング(ROOKIE Racing)が初の海外拠点を台湾に立ち上げた。そのオープニングイベントに豊田章男会長とウーブンの豊田大輔氏、レーシングドライバーの石浦宏明氏、大嶋和也氏が駆けつけた。ルーキーレーシングの海外進出が意味するものは?
文・写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】台湾の熱狂っぷりが半端ねぇ!! GRヤリス&GR86のドリフトにスタンディングオベーション!!!!!(6枚)画像ギャラリーGR86&GRヤリス ラリー2が縦横無尽のドリフト三昧
豊田章男会長、豊田大輔氏、石浦宏明氏、大嶋和也氏の4人は6月に開催されるニュルブルクリンク24時間レースにGRヤリスDATで参戦することが決まっている。
その4人がルーキーレーシング初の海外拠点となる台湾の台北市郊外のGRガレージ林口のオープニングイベントに駆け付けた。
いきなり豊田大輔氏がTG‐RR(トヨタ ガズー ルーキー レーシング)のラッピングが施されたGR86で豪快なドリフトを披露。
普段は駐車場だという狭いスペースでFRのGR86をコントロールするのは、かなりのテクニックが必要だが、「大輔さん、また腕を上げましたね!」と話しかけると「そうですか」とニッコリ。機会を見て、練習方法などを聞いてみたい。
続いて豊田章男会長が赤のGRヤリス ラリー2の爆音を響かせ爆走。会場には台湾メディア150社ほどが取材に来ていたが、豊田章男会長の登場はサプライズだったようで、カメラが一斉に向けられるなどアイドル級の大人気。メディア席にいたこちらもみくちゃにされてしまった。
台湾ではモータースポーツがそれほど盛んではないが、レーシングドライバへの憧れは強く石浦、大嶋両ドライバーも参加したサイン会では長い列ができていた。
【画像ギャラリー】台湾の熱狂っぷりが半端ねぇ!! GRヤリス&GR86のドリフトにスタンディングオベーション!!!!!(6枚)画像ギャラリーなぜルーキーレーシングの拠点が台湾にできたのか?
ルーキーレーシングの拠点ができたGRガレージ林口は面積として世界最大のGRガレージで、GRやGRスポーツのチューニング、グッズの販売が行われることは日本のGRガレージと同じだが、クルマ好きが気軽に集えるよう広く開放的なスペースを持っている。
タイヤやアルミホイール、マフラーといったパーツの展示のほかにGRのブランドストーリーやWRCを戦うGRヤリス ラリー1で実際に使ったパーツのほかドライビングシミュレーターなどもある。
そしてルーキーレーシングのコーナーもあり、ニュルブルクリンク24時間レースに初めて挑戦した時のストーリ―や当時のレーシングウェアが展示され、グッズ類が販売されている。
台湾ではGRスープラ、GRヤリス、GR86が販売され、日本にはないカローラアルティスとカローラクロスのGRスポーツがラインナップされ、その人気は合わせてトヨタ車全体の8%にも上り、今年はさらに上昇する勢いだという。
また2022年から毎年開催されているGRのファンイベントは大盛況だそうだ。今後モータースポーツが台湾でも人気となれば、チューニングへの関心も高まると考えられ、GRガレージやルーキーレーシングの伸びしろはとてつもなく大きい。
豊田章男会長は「台湾のGRガレージでルーキーレーシングのパーツなどの販売を考えていきたい。将来的にはルーキーレーシングがGRとは異なる位置付けのブランドになれるといい」と語る。
さらに「『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』のためにルーキーレーシングとGR、それぞれが高め合っていければいい」とも言う。
台湾でスタートしたルーキーレーシングの海外拠点が、アジアや日本、そして世界にどんな影響を与えるのか、注目していきたい。「(台湾から)新しいクルマ文化の発信ができたらいい」豊田章男会長の想いは強い。
【画像ギャラリー】台湾の熱狂っぷりが半端ねぇ!! GRヤリス&GR86のドリフトにスタンディングオベーション!!!!!(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方親日国でありつつ、日本の政治家や企業にしっかりと相互リスペクトをもって応対してくれる台湾
こういう繋がりを大切にしたいですね