フェアレディZ、ロードスター…楽しさの原点!! MTで乗るべき国産車 ベスト10

シャキシャキ回るエンジンはやはりMTが面白い!

ノート NISMO S/全長×全幅×全高:4165×1695×1515mm、エンジン:1.6L直4(140ps/16.6kgm)、価格:237万1600円

 マニュアルトランスミッション(MT)の面白さは、より深くクルマの運転に関与できること。

 言い方を変えると、深くクルマとの関係を持とうとした時、それに応えてくれるクルマは、MTで乗ることで、より濃厚な楽しさを得ることができるということだ。

 ロードスターはまさにその代表的なクルマ。微妙なアクセルワークに、エンジンが動作の意図を汲み取るように反応してくれる。そんな深い楽しさがロードスターにはある。これはRFも同様。

 フェアレディZには豪快なパワーとトルクを制御する面白さがある。ATも低めの回転でロックアップしてくれるので、MTに近いダイレクトなフィールはあるが、やはり適切なギアを選び制御する面白さはMTにより多くある。

BRZ/全長×全幅×全高:4240×1775×1320mm、エンジン:2Lフラット4(207ps/21.6kgm)、価格:302万5000円(S)

 BRZ/86は上位のスポーツモデル含めMTが面白い。水平対向エンジン独特の吹き上がりの感触が密に味わえる。NAならではのダイレクト感も魅力。

 ノートNISMO Sはメーカー製のエンジンスワップチューン。シャキシャキ回るエンジンはやはりMTが面白い。ジムニーはトライアル的な4×4スポーツドライブにMTは必須ってこと。

実は進化!? MTの最新技術最前線

マツダ2のMT車には坂道発進時の後退を防ぐヒルローンチアシスト(HLA)を装備。現代では多くのMT車が同様のシステムを装備。イージードライブ性が向上している

 近年のクルマの電子制御化は、アクセルやブレーキにも及び、安全性が飛躍的に高められている。その電子化による恩恵は、ドライバーにシフト操作が委ねられているMTにも及んでいるのだ。

 MT免許の取得時、実技の最大の難関が「坂道発進」。右足をブレーキペダルから離してアクセルに踏み換えた瞬間、軽くアクセルをあおりつつ左足のクラッチペダルをゆっくり離す必要があるが、この一連の操作が難しく、後退してしまいがち。

 そんな坂道での後退を防ぐ機能が「ヒルスタートアシスト」で、メーカーによって呼び方は微妙に異なるものの基本的な機能は同じ。

 例えばマツダ2に搭載されている「ヒルローンチアシスト(HLA)」は坂道発進でペダルを踏み換える際に自動でブレーキの油圧を保持(約2秒間)し、アクセルペダルを踏むと緩やかな勾配では速やかにブレーキを解除。急勾配では充分にトルクが発生してから、ブレーキを解除してくれるのだ。

カローラスポーツに採用のiMTは、シフト操作にあわせて最適なエンジン回転数になるよう制御を行っている

 MTの乗り始めでドライバーを悩ませる「発進時のエンスト」。カローラスポーツに設定された「iMT(インテリジェント・マニュアル・トランスミッション)」には、これを防ぐ機能が搭載されている。

 発進時のクラッチ操作を検出すると、エンジン出力が最適となるよう制御するためエンストしにくいのだ。

 さらに、ワインディングなど素早く変速する必要がある状況下、ノーマル/エコ/スポーツとある走行モードのなかからスポーツを選択すれば、変速後にエンジン回転数を合わせるよう制御されるため、スムーズにシフトチェンジを行うこともできる。

 また、近年のMTはシフト操作系も精度や剛性がアップ。

 遊びも少なくなり昔に比べて格段によくなっており、変速時にギアの回転を合わせるシンクロメッシュがダブル/トリプルと多重化されることでよりスムーズにチェンジ可能と、確実に進歩しているのだ。

【画像ギャラリー】今や希少!? MTで操れる国産車 全11台!!

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