2021年1月よりテレビ東京系「きんだーてれび」内にて放送されたTVアニメ、『PUI PUI モルカー』。モルモットがクルマになった世界を舞台に、癒し系のクルマである「モルカー」が活躍するという斬新な世界観は子供から大人まで魅了し、一大旋風を巻き起こしたのはご存じのとおりだ。
その反響は日本国内にとどまらず、台湾では熱狂的人気から週32回放送され、米NYタイムズでも注目の映像作品として報道され、全世界でモルカーブームを巻き起こした。今年10月から新シリーズのテレビ放送がいよいよ始まる。そこで、女子目線から見たモルカーの魅力を探った。
文/飯田裕子、写真/見里朝希、PUI PUI モルカーDS製作委員会
■『PUI PUI モルカー』というTVアニメをご存じですか?
羊毛フェルトで作成された愛らしいモルモットがクルマになるという斬新な世界でさまざまなストーリーが展開される、一話がたった2分40秒のストップモーションアニメ。昨年、子供のみならず老若男女がハマり、大きな反響を呼びました。そんなアニメを全編新作し、この10月から新シーズンが始まるんですって!!
『PUI PUI モルカー』はおそらく手作りで製作されたであろうキャラクターたちを1カットずつ動かしコマ撮りしていくストップモーションアニメ独特のアナログ感がたまらない!
トコトコと短い足で走る姿、まぁるいお尻、クリクリの目はウルウルしたり、涙も流したりする、でもでも単にクリクリの目をアップで映し出されるだけでもキュンとしてしまう。
ファンファンと動く小さな耳もフムフムと動く鼻も感情表現の一部。困ったり、戸惑ったりした際にまん丸の顔が細くなったり、体を震わせたり……。感情移入を誘うカメラワークもたぶん素晴らしいのだと思います。あー、モルカー好きな方と語り合ってみたいわぁ。
■ほのぼの、かわいく、考えさせられる!?
シーズン1の全12話は単にほのぼのと癒やされるのではなく、わかるとニヤリとなる有名な映画のパロディあり、アクションシーンあり、社会風刺性もあるのです。
例えば、初回のストーリーのタイトルは「渋滞はだれのせい?」。今どきらしい渋滞の原因のせいで首都高のような道路上で数十台のモルカーたちが渋滞にハマっています。
やがて最後尾の主役(名前:ポテト)の後ろに救急車のモルカーが続き、ポテトは救急車モルカーが何とか早くこの渋滞を抜け出し、病院に行かせられないかと苦悩します。そこからの展開とモルカーたちの動作がたまらない。
ちなみに、このアニメはセリフがないのですよね。渋滞中のモヤモヤした空気感を伝える音声は、モルカーたちのエンジンのアイドリング音のイメージなのか、渋滞に辟易とするモルカーたちの心の声か……。まるでニワトリの鶏舎のような感じで「ザワザワ……」を独特の音声で表現しています。
実はその声優さんというのがリアルなモルモットさんなのだそう。さまざまなシーンやモルカー同士のコミュニケーションに使用していると聞いて、ますます温かみが感じられてしまいました。
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