イマドキの若者のクルマへの考え方、付き合い方は昭和生まれの世代とは大きく変わっていると言われている。そこで、昭和感漂う懐かしの自動車用語がどこまでZ世代と言われるイマドキの若者に通用するものかを現役大学生ハルオくん(愛車:スズキ ハスラー/兄と共有)に直撃取材。すると想定外の迷回答が返ってきた……。
文/公文裕介、写真/日産、ホンダ、写真AC
【画像ギャラリー】Z世代には死語となっている自動車用語とは?(11枚)画像ギャラリー使わなくなったから知らない…というわけでもないらしい~メカニズム編
■V6(エンジン)
「ブイシックスってまだ活動してましたっけ? たしかTOKIOよりも後輩だった気もしますが……」と、自動車用語と言っているにもかかわらず、ボケではなくまさかの本気の回答……。
かつては大型排気量エンジンの登竜門的位置付けだったV型6気筒エンジン。ただ今のご時世、環境問題の観点から絶滅危惧種に。スモールエンジンにとってかわられた感は否めず、さらに今後はモーター時代に突入していくだけに、Z世代にとっては馴染みのない用語であることは間違いないようだ。あの爽快な吹け上がり感はもはや……。
■タコメーター
「海にいる蛸がどれだけいるかがわかる魚群探知機的なものですかね? でも、クルマとは関係なさそうですよね」。魚群探知機も蛸専用は多分ないだろう……。
タコメーターとは、エンジン回転数を表示するメーター。そもそもAT限定免許でも恥ずかしくないと思っている若者たちはトップ・エンドの回転数を示すタコメーターの存在すら認識しいないのかもしれない。
ちなみに、タコとはギリシャ語で速度を意味する「タコス」からきているなんていうちょっとした豆知識もZ世代の心にはまったく響かなかった……。
■チョーク
「チョークは学校の黒板に書くものしか知りません……」。
これに関しては、1970年代からクルマのオートチョーク化が進み、オジサン世代でも触ったことがない人も多いため、仕方がないかも。
チョークとは、エンジンが冷えている際の始動時に、燃焼させる混合気の空熱比を一時的に高める機構で、キャブレターを採用するガソリン車に付随するものだった。エンジンが始動して走り出す時に、チョークを元に戻さなければならないが、忘れてそのまま走ってしまうこともよくあった。ただし、キャブレター採用率の高いオートバイや、農業機器などでは現役として活躍している。
なんていうチョークに関する説明をしたところでハルオくんの心にはまったく響かないどころか、理解すらしてもらえなかった。
コメント
コメントの使い方