■ホンダ N-ONE RS(6MT)VS スズキ 先代アルトワークス(5MT/中古)
●「正統派」と「じゃじゃ馬」の間で中高年の心は揺れ動く……
先日、自慢の軽トラ(1990年式ハイゼットジャンボ)がゲリラ豪雨で水没、廃車になった。
古いMTの軽トラの運転は刺激的だったが、荷台に乗せるもののないライフスタイルのため、車内は狭いばっかりで、フェラーリが1台増えたような感じ。近々手放そうと思っていた矢先の出来事だった。
やっぱり自分の生活には普通の4人乗り軽がいいかもしれない。運転の刺激を求めるなら、ターボのMTを買えばいい。
となると候補は、現行モデルならNONE-RS(6MT)。中古なら先代アルトワークス(FFの5MT)以外にない!
この2台は、一見似たようなキャラクターに見えるが、乗るとまったく違う。NONE-RSはあくまでカッチリ作られたスポーツモデルで、シャシーがしっかりしすぎている分、あまり刺激はない。
しかし先代アルトワークスは、シャシーのデキがそれほどでもないし、なによりも非常に軽い。車両重量はなんと、わずか670kg! 古い軽トラ並みだ。
対するNONE-RSは860kg。さすがにN-BOXクラスよりはだいぶ軽いが、アルトに比べると断然重い。馬力はともに64馬力。それで重さが200kg以上違えば、まったく別のクルマにもなろうというものだ。
なによりも刺激を求める私としては、答えは簡単。先代アルトワークスだ。今ならまだ新古車も存在する! 定価より少し高いけど! ヤベ! 妄想なのに現実的に考えちゃったよ!
●支払いシミュレーション
まずは価格をおさらいしよう。
◆NONE-RS…199万9800円
これにフロアマットやスタンダードナビを付けて、総額226万円強。頭金諸費用のみの残価設定60回ローンで、月々3万2100円と出た。
しかし、すべてがしっかりしたNONE-RSを、こんな堅実なローンで買うのは、人生石橋を叩いて渡るようだ。やっぱりじゃじゃ馬アルトワークスの中古で行ってみよう!
本文にも書いたが、先代アルトワークスには、数は少ないが新古車がある。つまりまだ新車同士を比較検討できるのだが、価格は200万円強。なんとNONE-RSの新車より若干高くなってしまう。それでもアルトワークスに心が動く。ちなみにそこそこの程度の中古車なら、100万円強でイケる。よし、それだ!
■フェラーリF40 (中古)
●男の夢の終着駅 赤い狂獣を買ってみよう!?
妄想するだけならもれなくタダ! せっかくなので、最後に思い切りデカい妄想をしてみよう。男の夢の終着駅・フェラーリF40だ!
中古フェラーリ専門店『コーナーストーンズ』の榎本修代表(エノテン)に聞いてみた。
清水「店長! いまF40を買うには、いくら用意すればいいですか?」
榎本「F40にもいろいろありますが、程度がイマイチのいじくりもので2億円、パリッとしたノーマルですと3億円くらいです」
清水「えっ、3億円なの? バブル全盛期でも、確か最高で2億6000万円だったよねぇ?」
榎本「実は最近、それを超えました」
清水「い、いつのまに?」
榎本「今年に入ってからです。しかも、流通台数が少なすぎて、モノを選べません。F40が欲しいなら、どんな状態であってもすべてを受け入れてとりあえず購入し、そこから手を入れていくくらいの覚悟が必要です」
清水「3億円持ってないんだけど、ローンは組めますか?」
榎本「オートローンの限度額は、近年、モノによっては1億円までオッケーになりました。頭金を2億円ほどご用意いただければ、頑張って探しますよウフフフフ~!」
そこまで聞いて、さすがに夢も醒めた。地道に生きることにします! 敬礼!
●フェラーリ458イタリア(中古)で手を打とう!
F40にはどうやっても手の届かないことを思い知ると、俄然、458が輝いて見える。お値段は2800万円前後で、値上がり傾向にある。最後のV8自然吸気、最後のピニンファリーナデザインで、この価格はお買い得だ!
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