■あまり人に教えたくないおススメ車3:スズキソリオ
●買い得グレード:ハイブリッドMX(185万200円)
●2022年の1か月平均登録台数:約3300台
●納期:約6か月
ソリオは全高が1700mmを超える背の高いコンパクトカーだ。後席側のドアはスライド式で、プラットフォームは小型車用だが、スペーシアの拡大版に見える。背の高いコンパクトカーではトヨタルーミーの人気が高く、2022年の1か月平均登録台数は約9400台に達した。ソリオの売れ行きは、ルーミーの35%に留まる。
ソリオは軽自動車と同様に狭い場所での運転のしやすさ、駐車場での使い勝手を重視して開発され、全幅を1645mmに抑えた。この外観が貧弱に見えることも、売れ行きが伸び悩む原因ではないだろうか。
しかし商品力はルーミーよりも高い。ソリオは内装が上質で、後席の座り心地も快適だ。ルーミーの後席は座面の柔軟性が乏しく、床と座面の間隔も不足するから、足を前方へ投げ出す座り方になる。その点でソリオは自然に座れる。
ソリオのエンジンは直列4気筒1.2Lで、大半のグレードがマイルドハイブリッドを搭載する。ルーミーの直列3気筒1Lに比べると、動力性能に余裕があってノイズも小さい。マイルドハイブリッドのWLTCモード燃費は、2WDが19.6km/Lだ。ルーミーの18.4km/Lよりも優れている。ソリオは重心が高い割に、走行安定性と乗り心地のバランスも良い。この点でもルーミーを上まわる。
ソリオハイブリッドMXの価格は185万200円だ。LEDヘッドランプはオプションで、右側スライドドアの電動機能も装着されないが、衝突被害軽減ブレーキ、サイド&カーテンエアバッグ、アルミホイールなどは標準装着される。走りや居住性も満足できるから買い得だ。
以上のように、公表される販売台数が少なくても、ていねいに造り込まれた商品力の高い車種は多い。購入時には、ひと通りのライバル車を確認したい。
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