■日本のオデッセイと中国のオデッセイは基本同じ
日本での生産を終えたオデッセイと、広汽ホンダのオデッセイ、東風ホンダのエリシオンのボディサイズを見てほしい。
日本版オデッセイが全長4855×全幅1820×全高1695mm、ホイールベース2900mm、それに対し、中国版オデッセイは全長4861×全幅1820×全高1712mm、ホイールベース2900mm、中国版エリシオンは全長4951×全幅1842×全高1711mm、ホイールベース2900mm。
わかりやすくいうと、日本版オデッセイと中国版オデッセイは意匠含めほぼ同じ、中国版エリシオンはフロントマスクを変え、内外装を豪華仕様にした、豪華版オデッセイということになる。ちなみに中国版オデッセイにも豪華なフロントマスクの4人乗りも用意されている。
ボディサイズが大きすぎるという懸念があるが、現行アルファードが全長4945~4950×全幅1850×全高1935~1950mm、ホイールベースが3000mmということを考えると、それほどでもない。
はたして、2023年中に発売となるオデッセイが、新型アルファードに一矢を報いることができるのか?
今回、広汽ホンダと東風ホンダのホームページを見たが、スイッチ式シフトを採用したホンダ最新デザインのコクピットは上質で造りもよく、シートの作り、座り心地(7人乗り)もかなり期待できそうだ。
では、新型アルファードと異なる個性、ウリは何か? それは間違いなく、低床プラットホームと2リッターのe:HEVによる、ホンダらしい“走りのよさ”ではないだろうか。
この中国生産のオデッセイが日本で販売されれば、ホンダとして、だけでなく各メーカーの合弁会社生産の日本車が日本で販売されるのは、初となる。
現在、全国の各自動車メーカーの生産工場は、コロナ禍の影響拡大や半導体不足による、生産調整が行われ、納期の遅れが続いているが、北米や欧州に比べ地理的にも近く、輸送費が安い中国の生産工場から日本に輸出するビジネスモデルが今後増えていくのか、注視していきたい。
※日本生産オデッセイ、中国生産オデッセイ、中国生産エリシオン、北米生産オデッセイの比較記事は続報を出しますのでお楽しみに!
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