■新型クラウンセダンはMIRAIがベース?
2018年6月~2022年7月まで販売された先代の15代目クラウンセダンのプラットフォームはFR用のTNGA GA-Lを日本仕様に合わせたナロー版を使っている。現行MIRAIのプラットフォームもGA-Lのナロー版だ。
いっぽう、クラウンクロスオーバーはFF駆動のカムリのGA-Kをベースに、マルチリンクサスペンションを採用した専用設計となっており、全モデル後輪をモーターで駆動するE-FOUR。
では新型クラウンセダンはどのプラットフォームなのか? 発表されていないため推測の域を出ないが、発表されたボディサイズは、全長5030×全幅1890×全高1470mm、ホイールベースが3000mm。いっぽう、MIRAIは全長4975×全幅1885×全高1470mm、ホイールベースは2920mmと、新型クラウンセダンのほうが若干大きい。
SNSではMIRAIベースなのではというコメントが多かったので、比べてみると、たしかにフロントマスクこそ大きく違うものの、新型クラウンセダンとMIRAIのウインドウ回り、Cピラー形状もそっくり。
ではGA-Lプラットフォームのワイド版を採用する、レクサスLSと比較してみよう。レクサスLSは全長5235×全幅1900×全高1450mm、ホイールベースが3125mmと新型クラウンセダンよりふた回りほど大きい。
ホイールベースは2920mmのMIRAIよりクラウンセダンのほうが80mm大きく、GA-Lのワイド版であるレクサスLSより125mm小さいことを考えると、新型クラウンセダンのプラットフォームは、MIRAIと同じGA-Lのナロー版をベースに、クラウンセダン専用に改良が施された、と考えるのが正解ではないだろうか(あくまでも推測ですが)。
今回はインテリアの写真が初公開されたのもポイント。コクピットは似ていると言われたMIRAIのとは違う。写真を見てもらえればわかるが、クラウンクロスオーバーとシフトレバー回りなど細部こそ違うものの、ほぼ共通のデザインといっていいだろう。
クラウンクロスオーバーと明らかに違うのは後席の居住空間だろう。写真を見る限りでは、後席はゆったりとした空間になっており、センターアームレストや王冠の入った後席用のエアコンパネルなども設置され、さすがショーファードリブンといえるもの。
さて、クラウンの個人タクシーオーナーは、どう思っているのか? 2台のクラウンセダンオーナーに新型クラウンセダンの外観とインテリアを見せてコメントをもらったが、「次はこれかな。リアシートは広そうだね。燃費はどのくらい? 価格は?」、「安心したよ。いつ出るの? 2.5Lのハイブリッド?」と矢継ぎ早に質問ラッシュを受けた。概ね個人タクシー事業者にとっては好評のようだった。
新型クラウンセダンの発売は意外に早く、2023年秋頃の予定。パワートレーンや価格など、新情報が入り次第お伝えしていこう。
【画像ギャラリー】新型クラウンセダンはFR! 高級サルーンはFRが必須 タクシー事業者が万歳三唱!(24枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方全長5030ミリのタクシーか