■断熱のための換気、給湯設備も仕上がり機能面は充実
内壁とボディの間の空気を換気することで断熱効果を高めるためのカウンターフローファンも左右に取り付け、ダクトを這わした。でもルーフのほぼ全面をソーラーパネルが覆うのでそれほど断熱性能は必要なかったかもしれないな、と最近考え直してもいる。
室内高から十分だと思っていたのだけれど、実際に作ってみたらシャワールームの高さがギリギリ。それによってシャワーヘッドの位置から髪を洗う時には座って洗うことになってしまったのは、残念なポイント。
天井の断熱をここだけ省略するとか、排水をフロアより下げるとか、まだ工夫できる部分はあったかもしれない。やっぱりキャンピングカーメーカーは色々考えて、上手く作っているんだろうなと思わされた。
電気温水器は75℃のお湯を貯めることができる。容量は30Lで、混合栓で冷水と混ぜて温度調整すれば、かなりのお湯を作り出せる。シャワーとギャレーには十分な湯量を供給することができるだろう。
デュカトの荷室は、がらんどうだった最初はあんなに広々していたのに、作り込んでいくと意外とタイトな印象になってきた。
それはやっぱりシャワールームを作ったからか? でも前にも書いた通り、お風呂探しの手間を考えるとシャワーは必須なのだ。2段ベッドで2名分の就寝スペースをしっかり確保しているから十分だ。
その2段ベッドは、電動昇降機構は耐荷重が120kgあるから大丈夫だけれど、ベッドのフレームやマットを支える部分には今ひとつ不安もある。ベッドのフレームは前に手がけたリフォームで要らなくなったアルミの角材。これにウッドスプリングを置いてベッドにしようと思っている。
2段ベッドの下には水のタンクも入れてるけど、上下2段の高さの不足は電動昇降デスクの可動部分を利用した電動昇降式にして、上を使っていない時には持ち上げて、下段の人間が上体を起こせる高さを確保した。
ダイネット(ダイニング)スペースも確保したいから就寝人数は2名に割り切った。シートアレンジとかでベッドを増やす方法もあるけど、ウチは二人だけなので結局使わない装備は必要ない。
■安全性を何よりも重視した再生可能オール電化が完成!
電気というと、最近はEVなどエコでクリーンなイメージが先行するが、実はエネルギーの高さとして電気は危険性も持ち合わせている。もし工具などを落としてバスバー同士を接触させれば、即ショートして最悪の場合は火災につながる。だからプラス側のバスバーには100均のカゴを加工して逆さに被せて、カバーするようにした。
インバーターも発熱するから、スノコを敷いて熱が溜まらないようにした。配線もレノジー製のハーネス使って確実に作業しているから、このあたりは余裕を持たせている。TVアンテナもとりあえず取り付けてみたけど、受信感度はどれくらいあるのか、走って確かめてみるまで分からない状態。
実際に作業してみると、サブバッテリー個々の調整が思ったより大変だった。各バッテリーの電圧がバラバラだと、その後の出力時や充電時の能力が低下することになっちゃうから、5個全部の電圧を0.1Vまで揃えるまで充電しないといけないのだ。内部のセルはバランシングしてくれても、バッテリーの並列繋ぎはBMSじゃバランシングできないのである。
もう普段の足も、このデュカトで木更津のコストコまで買い物に行ったりしてるが、燃費がいい(リッター13kmくらい走る)。仕上がったらかなり車重は重くなるが、まずまずの動力性能と燃費を確保できそうだ。
さて、お次は内装を仕上げていくぞ。天井や壁だけじゃなく、収納もきっちり作り込んでいきます!
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