■優れたパッケージングと機能を両立した独自のスタイル
「高密度、こだわりワゴン」というコンセプトを掲げたデザインは、子どもからお年寄りまで、人に優しく、人と物を楽しく快適に運ぶという考え方を基本としている。
高いノーズとボクシーなキャビン、クリアなイメージを強調する特徴的なヘッドランプと大型グリルで構成される上質感と安定感を強調した厚みあるフロントデザインによって、今どきのミニバンのような箱型とは一線を画すものとしていた。ボディサイドはおおらかな面処理が施されたことで、室内の広さを感じさせた。
車内は、開放感を演出する広いガラスエリアと高めの着座位置によって、ゆとりや落ち着き感を提供する。運転席まわりやドアトリムの造形は凹凸の少ないシンプルな作りとすることで質感の高さを表現。乗員が上質な空間で心地よく過ごせることに注力したデザインとなっていた。
ロータンブル&スクエアスタイルとフラットフロアの採用によって室内は十分な広さが確保されている。ただ広いだけでなく、左右と前後にウォークスルーが可能な、「H(エイチ)ウォーク」を採用するなど仕切りのないワンルーム感覚の空間を実現したことで、ゆったりくつろぎつつ、優れた利便性も実感できる。
スマートユーティリティワゴンとしての特徴として、多人数乗車ができることと、多彩な用途に対応できる実用性が挙げられる。室内の広さは5ナンバーサイズのワゴンとしては十分に満足できるもので、そこにミニバンのような使いやすく多彩なシートアレンジ機能をプラスしていた。
2列目シートは、チャイルドシートを装着している場合でも3列目への乗り降りが楽に行えるよう、左右独立分割のロングスライド機構とウォークイン機構が採用された。3列目は床下反転格納式を採用。格納時にはフラットで広く使いやすい荷室スペースとすることができるうえに、シート全体をワンタッチで後方へ回転させてベンチとしても活用できた。
2列目の分割ロングスライド、3列目の床下反転格納式シートのいずれもクラス初の機能であり、スマートユーティリティワゴンの面目躍如と言える、優れた使い勝手を実現していた。
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