国体選手になろう!! 達人にきいた「グランツーリスモの上達法」

国体選手になろう!! 達人にきいた「グランツーリスモの上達法」

 国体の競技種目(文化プログラム)にもなり、スポーツとしてのポジションを確立した人気ドライビングゲーム「グランツーリスモ」。「ゲームで国体に出られるなら俺だって!」と考えるかもしれないが、いざやってみようとなると上達法が分からない。

 そこで、国体級の腕を磨くにはどんなトレーニングを積めばいいのか、達人に話を聞いてみた。
文:松田俊泰


■必要な練習は「時間の許すかぎりです」

 今回話を聞かせてくれたのは山田和輝(YAM23)さん。中学生の頃からいくつものグランツーリスモ大会を総ナメにし、2012年には8か国が参加したアジアチャンピオンシップで王者となった神様だ。現在はグランツーリスモを開発する側に回り、挙動の検証や対戦イベントのコメンテーターとして活躍しておられる。

ポリフォニー・デジタルの山田和輝さん。YouTubeなどでご覧になった方もいるはず
2012年、横浜で開かれた「アジアチャンピオンシップ」で優勝した時の山田さん

―山田さんこんにちは。突然ですが、グランツーリスモで国体選手になるには、どのくらい練習すればいいんですか?

「時間の許すかぎりです(笑)」

―いきなり心が折れるなあ。

「そうなりますよね。限られた時間で効果的な練習をするには、正解を知っていることが大切なんです。今ならグランツーリスモのオンライン機能で、上手なトッププレイヤーのリプレイが見られます。彼らの走りは限りなく正解に近いものです。ドライビングのヒントがこれでもかというほど詰まっているので、それをじっくり観察すれば、時間が節約できるわけです」

―なるほど! 山田さんは誰の運転を参考にしたんですか?

「僕の現役時代には、オンライン機能がありませんでした。ですから実車のオンボード映像を見てドライビングに取り入れました。シューマッハや本山哲さんを参考にしていたからか、『操作が丁寧だ』とよく言われます」

トッププレイヤーといわれる人の走りはじっくり観察しよう

―リプレイをじっくり観察したらいよいよ練習ですよね。

「はい。上手なプレイヤーの走りを真似て走ってみましょう。ブレーキングポイントやラインどりなど「決め打ち」できるものは、無心で再現できるようにならなくてはだめです。1ラップごとに『アドリブが効く』ようではまだまだですね」

―同じことを何度でも正確に繰り返せるようにすると?

「そうです。それができるようになる頃には、タイヤごとのグリップの違いなどにも対応できるスキルが自然と身についているはずです。やっぱり一番大事なのは走り込みなんですよ。それによって得たものは、いろんな場面で役立つはずです」

―なにかコツみたいなものはないですか。

「実車もそうですが、タイヤの一番おいしい(最大のグリップ力を得られる)ところは、限界を超えてわずかに滑っている領域にあるんですよ。その領域でタイヤのグリップとスリップの出し入れを意識すること。限界より少し先の領域(滑りながらも粘る)でのコントロールを練習することですね」

コントローラーを通じてタイヤのグリップを感じとることを心がけよう

―「これに乗れば速くなる」ってクルマはあるんですか?

「いや、逆にいろんなクルマに乗ることをおすすめします。グランツーリスモなら、市販車からレーシングカーまでさまざまなクルマに乗れるので、スキルを磨くにはとても便利です。クルマごとに挙動は違いますし、それぞれにクセや善し悪しがあります。それらを感じ取って、それぞれのクルマに最適なドライビングを組み立てて、ドラテクの引き出しを増やすことが重要ですね」

市販車の他にも、グランツーリスモならF1から耐久マシンまで楽しめる

パッド(ワイヤレス・コントローラー)で練習してるんですが、大丈夫でしょうか。

「ぜんぜんOKです。デバイスに関係なく練習には意味があります。速く走るってことは、タイヤのグリップ力を使い切ることです。それを意識して練習すれば、どんなデバイスでも、クルマを速く走らせる技術が磨けます。操作に対する解像度はハンコン(ステアリング・コントローラー)のほうが高いことは間違いないんですが、パッドでもハンコンと同じタイムが出ますし、パッドで国体本戦に進んだ選手もいます」

国体予選関東エリアで使われていたシートとコントローラー

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