国体選手になろう!! 達人にきいた「グランツーリスモの上達法」

■「ライバルを尊重すること」

大会に参加するのなら、テレビのサイズや設置距離は似た環境にしたほうがいいですよね?

「普段から大会のような環境で練習できれば有利でしょうね。でも現実的には難しくて、国体予選でも多くの選手が、家よりも1秒くらい遅いタイムでした」

―1秒もですか!

「一因は、大会で使うT-GTというハンコンへの慣れなんだと思います。フォースフィードバック(路面状況などによって手のひらに返ってくる反力)がとてもリニアで、非常にいいハンコンなんですが、普段から使っていないと感覚の違いから攻めきれないことも多いんですよ」

―テレビはどうですか?

「テレビも影響しますね。描画速度の違いでクルマの挙動の感じ方が変わったり、サイズや画面までの距離によって視線の移動量が変わります。ただそれぞれの大会がどんな環境かは分からないので、状況にアジャストできる柔軟性を身に着けることが重要でしょうね」

スラストマスターが作るハイエンドステアリング・コントローラーT-GT

―だんだんやることが見えてきた気がします。最後に、山田さんの考える「グランツーリスモがうまくなるための掟」を教えてください。

「ライバルを尊重すること。スポーツマンシップに則ること。ベストを尽くすこと。楽しむこと。この4つでしょうか。実際の大会は他のプレイヤーとの戦いですから、お互いのフェアなかけ引きの中でどう勝つかというところがポイントになると思います。」

―うーむ。グランツーリスモの奥の深さが分かったような気がします。ありがとうございました!

他のプレイヤーとの戦いなのでスポーツマンシップが大切と語る山田さん

 いかがだろうか。国体出場となるとかなりのハイレベルだけに、アドバイスも本格的だったが、スキルを高める方法は分かったはず。

 ちなみに10月に開かれる東京モーターショーでは、今年の「いきいき茨城ゆめ国体」少年の部に出場した強者たちが再集結し、「都道府県対抗U18全日本選手権」が行われる。トップ選手の腕前を知るためにもぜひ観戦をおすすめしたい!

未来のF1ドライバーが誕生する瞬間かも! (写真右はプロフェッショナルドライバーの大井貴之氏)

■ 「都道府県対抗 U18 全日本選手権」開催概要
日程:2019年10 月 27 日(日)(予定)
開催場所:東京モーターショー MEGA WEB メガステージ(1F)
主催:一般社団法人日本自動車工業会
協賛株式会社ポリフォニー・デジタル

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