こんなクルマよく売ったな!!【愛すべき日本の珍車と珍技術】日産が本気でチューニングしたコンパクトスポーツ[マーチ12SR]

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■CVTを組み合わせた1.5L仕様もラインアップ

 SR12は2003年から2010年の間、標準仕様のマイナーチェンジに合わせた改良が実施されている。2005年8月に実施されたマイナーチェンジでは、CR12DEエンジンに施されていたチューニングに加え、専用ステンレス製エキゾーストマニホールド、シリンダーヘッドポート研磨加工を採用。これによりドライブ時の抑揚感や高揚感のさらなる向上が図られている。

 足まわりの特性はブリヂストン製ポテンザRE-01Rと新造形のアルミロードホイールに合わせて変更され、あわせてパワーステアリングのアシスト特性にも変更が加えられたことで、スポーティかつ質の高いハンドリングを実現している。

 内外装についても、SRシリーズ専用デザインのフロントスポイラー、リアアンダープロテクター、大型ルーフスポイラーを採用してスポーティイメージがさらに強調され、車内は専用スポーツシート、専用メーター、専用アルミペダルを備えてスポーツ走行に対応した。

 また、2005年のマイナーチェンジでは、12SRの足まわりや車体特性をそのままに、1.5LエンジンのHR15DEとエクストロニックCVTを組み合わせた「15SR-A」をラインナップに加えている。

 走りに特化していたSR12よりも振る舞いは大人しめだったが、5速MTの設定しかなく、もっと楽ちんにSRの運転感覚が楽しめることで、SRシリーズの魅力をより多くのユーザーに知らしめた。

高回転型カムプロフィール、バルブスプリング、専用ピストン、軽量フライホイール、専用チューニングコンピューターといったアイテムと、高度なチューニングテクノロジーを駆使することで、最高出力79kW(108PS)を実現
高回転型カムプロフィール、バルブスプリング、専用ピストン、軽量フライホイール、専用チューニングコンピューターといったアイテムと、高度なチューニングテクノロジーを駆使することで、最高出力79kW(108PS)を実現

 12SR、15SR-Aともにチューニングショップが施すような改造が加えられたことで、走りを楽しみたいオーナーを大いに満足させた。カスタムモデルでありながら、マーチのカタログモデルとして街なかを走るクルマであることを念頭に置かれ、扱いにシビアな面はなく、ストレスを感じさせることはなかった。こうした特徴には、メーカーが手掛けたカスタムモデルの完成度がいかに高いレベルにあるかを伺わせた。

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