■安全な競技運営に前向きなのは尊重し理解するけれど
今回のSUGO戦に出走したドライバーは全員が日本人だった。国内トップフォーミュラで外国選手が一人も参加しなかったレースは1978年の西日本サーキット、現在マツダの美祢自動車試験場で行われた全日本F2選手権以来だという。
もちろん日本人選手だけでも魅力的なレースは展開できる。技と知性の融合した強さと冷静さを失わない野尻智紀や、持ち前の速さを前戦のオートポリスでようやく優勝に結びつけた牧野任祐、ルーキーと呼ぶのも憚られる岩佐歩夢、すっかりトヨタ勢のトップコンテンダーに成長した坪井翔ら、技量も経験も十分な選手たちが揃っているからだ。
ただ、レベルの高いカテゴリーでも、良識の枠を超えた行動をとる一人が混ざることで、カテゴリー全体に冷ややかな目を向けられる可能性は否定できまい。
SUGO戦のドライバーズミーティングでは、最後に『一年生』だけを集めた別ミーティングが開かれたという。JAFやJRPが安全な競技運営に前向きであること確認できてホッとしたが、そこでの注意・指導内容を耳にして、また疑問がわいてきた。
レーシングドライバーの基本のキすら体得できていない選手と同じ土俵で戦うことを、ベテラン勢はどう感じているのだろうか。この件に限らず、彼らが抱える思いや声はちゃんとフォローされているのだろうか。
これまた余計なお世話と思われてオシマイかもしれないが、一人くらい、お節介な質問をする記者がいてもバチは当たるまい。
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