覆面テスト車がニュルに出現! 噂が確証に変わった! 900馬力のフラッグシップスポーツカー新型LF”R”はほんとに出るゾ! 

覆面テスト車がニュルに出現! 噂が確証に変わった! 900馬力のフラッグシップスポーツカー新型LF”R”はほんとに出るゾ! 

 2024年10月中旬、ニュルブルクリンクサーキットで巨大なリアウイングを装着した覆面テスト車が目撃された。この覆面テスト車の正体は新型LFA後継車、「LFR」の GT3レースカーと思われる。このクルマのベースとなるのはLFA後継車「LFR」だ。これまでほんとに出るのかいな、と言われてきたが、どうやらほんとに出そうだ。はたしてどんなクルマなのか、迫ってみたい。

文:ベストカーWeb編集部/ベストカー編集部(予想CGイラスト)

【画像ギャラリー】トヨタのスーパースポーツ[LFA後継車]がホントに出るゾ! 写真をズームして見て!(5枚)画像ギャラリー

■近々、本当に市販されそうだ!

2022年1月の東京オートサロンで世界初公開された「GR GT3コンセプト」
2022年1月の東京オートサロンで世界初公開された「GR GT3コンセプト」

 ベストカーがレクサス LFA後継車「LFR」の存在を初めて報じたのは2021年11月。その存在を確信させることとなったのが、2022年1月14日より開催された東京オートサロンの場でトヨタが発表した「GR GT3コンセプト」。

 これはカスタマーレーシングとして、世界最高峰となるGT3仕様のレースカーを製造するというトヨタの最新の試みを予告したもの。

 2022年6月には、欧州トヨタは欧州連合知的財産庁に「GR GT」を登録し特許画像を公開、2024年9月13日、トヨタは日本の特許庁に「GR GT」を登録した。

 さらにマレーシア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、EUなどの海外の特許庁には「LFR」を商標登録し、2022年12月には日本の特許庁にも登録された。

トヨタが特許庁に商標登録した画像
トヨタが特許庁に商標登録した画像

 それまではほんとに出るのか”眉唾もの”だったが、確証に変わったのが覆面テスト車のスクープ写真だった。富士スピードウェイのほか、ベルギーのスパ・フランコルシャン、そして2024年10月中旬、ニュルブルクリンク北コースにも出現したという。

 そしてここにきてベストカーWebでは「LFR」にはGT3マシンが設定され、2025年にローンチされるという情報を得た。つまりこれまで「GR GT3コンセプト」が次期LFAと考えられていたのだが、やや情勢が変わってきた。

 そして「LFA」の後継となる「LFR」という名前にも注目してほしい。当然ながらその製造元はレクサスになるわけで、かつての「GR GT3コンセプト」とは潮流が変わってくる。

ベースマシンとなる市販車のレクサスRC F
ベースマシンとなる市販車のレクサスRC F

 現状のトヨタが持つGT3マシンはレクサスRC F GT3であり、これを考えれば次のGT3もレクサスブランドであっても不思議はない。

 トヨタワークス「GR」のGT3登場はまた別の話になりそうだが、あくまでもWECに挑むハイパーカー規定でのロードカーと棲み分けることになったのだろうか。

GT3マシンとなるレクサスRC F GT3
GT3マシンとなるレクサスRC F GT3
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■V8、4Lツインターボ+ハイブリッドで2025年1月の東京オートサロンで発表か?

LFAの後継車はいまのところ市販時の車名は不明(ベストカー編集部作成の予想CG)
LFAの後継車はいまのところ市販時の車名は不明(ベストカー編集部作成の予想CG)

 GT3マシンはレース専用車だがあくまでもベースとなる市販車が必要なカテゴリー。今回そのベースになるのがLFA後継車「LFR」。開発は続いていたどころか、最終盤に差し掛かっているというわけだ。

 一部報道ではトヨタWECチーム責任者のロブ・ルーペン氏は欧州メディアに対し、GT3レースカーについて「2026年にヨーロッパの耐久レースにデビュー予定です」。トヨタGRチームのGT3レースカーのロードカーについても言及し「レクサスバッジが付く可能性が高い」とコメントを寄せている。

 またGT3マシンはV8エンジンを搭載しているという情報で、ベストカーが掴んだLFA後継車のエンジンと合致する。ただし、ベース車のLFA後継車は新開発のV8、4Lツインターボのハイブリッドだが、GT3はハイブリッドが禁止されているので純ガソリンターボになるだろう。

 LFA後継車のV8ツインターボエンジンは700〜720psで、モーターパワーを合わせたシステム出力は900psクラスになるという情報だ。

 スパで目撃されたGT3レースカーの覆面車は、バンパーとボンネットには大きな吸気口、巨大なリアウイングが特徴。

LFAニュルブルクリンクパッケージ。4.8L、V10エンジンを搭載。最高出力は560ps、最大トルク470Nmを発揮
LFAニュルブルクリンクパッケージ。4.8L、V10エンジンを搭載。最高出力は560ps、最大トルク470Nmを発揮

 今回、ニュルで目撃された覆面車は、以前より小さくなったリアウイングと形状の違うサイドミラー、4連マフラー(以前はサイドマフラーだった)を備えたリアデフューザー、20インチの鍛造ホイールとフロント265/35ZR20、リア325/30ZR20タイヤのミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤを装着していた。

 2010年12月に、世界500台限定で登場したレクサス LFAはカーボンシャシーを採用していたが、LFA後継車はアルミシャシー+カーボンボディで、カタログモデルとして販売するというから驚く。フロントミドシップ、リアトランスアクスルの2シーターFRレイアウトはLFAを継承する。

 価格は14年前に登場したLFAが3750万円だったことを考えると、LFA後継車は5000万円クラスになっても不思議はないくらいだが、なんと価格は2000万円前後を目標にし、いつでも買えるカタログモデルにするとのこと。

アルミシャシー+カーボンボディを採用
アルミシャシー+カーボンボディを採用

 車名はまだどうなるか不明だが、レースカーはLFR GT3、ロードカーはそのままLFRになる可能性が高い。最新情報ではLFR GT3が2025年10月頃に工場をラインオフされ、当然、その前にベース車のLFRが登場することになる。

 LFRは早ければ2025年1月の東京オートサロンで発表され、2025年夏には生産を開始、2025年秋頃にはデビューする可能性も高い。GT‐Rより先に出るトヨタのフラッグシップスポーツカーの登場に期待してやまない。

●レクサス LFA II(LFR)後継車予想スペック
・全長4600×全幅1950×全高1200mm、ホイールベース2700mm
・V8、4L、DOHCツインターボ(720ps/70.0kgm)
 +マルチステージハイブリッド(システム出力900ps)
・駆動方式:FR
・登場時期:2025年秋
・予想価格:2000万円

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