現代の日本の自動車市場にはさまざまなモデルがあり、ユーザーはある意味選びたい放題。しかし中には、独創的で代わりが見つからないオンリーワンのクルマもある。今回は新車で手に入れられる「唯一無二の存在」を紹介しよう。
文:木内一行/写真:スズキ、スバル、マツダ、三菱自動車
【画像ギャラリー】「ほかに選択肢がない」が武器!!(12枚)画像ギャラリー「小さくても実力は本格クロカン4WDなみ」 スズキ・ジムニー
半世紀以上の歴史を持つジムニー。軽自動車初の本格4WDモデルとして1970年に初代がデビューすると、小さなボディによる取り回しの良さやクロカン4WDにも引けを取らない悪路走破性で多くの人から支持されてきた。
そんな日本が世界に誇る小さなヨンクが、約20年ぶりにフルモデルチェンジして4代目となった。
エクステリアは車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアフォルムとし、剛性を高める造形や雪などがたまりにくい凹凸の少ないパネルなど、機能に徹したデザイン。
一方で、丸形ヘッドライトや5スロットグリル、クラムシェルボンネットなどジムニーのアイコンとなる意匠は受け継がれた。
インテリアも機能性を重視したもので、過酷な環境下での運転のしやすさや操作性を考慮。前席のヒップポイントを30mm後方に下げながら前後乗員間距離を40mm拡大して居住性も向上している。
優れた悪路走破性の要となるシャシーは、新設計のラダーフレームと伝統の3リンクリジットアクスル式サスペンションの組み合わせ。
エンジンは直3ターボのR06Aが新搭載され、駆動方式は機械式副変速機付きパートタイム4WDとなる。
また、LSDトラクションコントロールの他、ヒルホールドコントロール/ヒルディセントコントロールといった電子デバイスを標準装備。安全機能のスズキセーフティサポートも搭載された。
このように、伝統と最新技術を組み合わせたジムニーだが、弱点がないわけでもない。2ドアだから後席への乗降性は決して良くないし、最近のハイトワゴンのような気の利いたシートアレンジもない。しかし、そういったネガな部分を補って余りある魅力を持っているのがジムニーなのだ。
「ワールドワイドに活躍するライトウエイトスポーツ」 マツダ・ロードスター
1960年代に欧州で人気を博したライトウエイトスポーツを、平成に甦らせたロードスター。
コンパクトなボディと軽快な走り、爽快なオープンスタイルなどがユーザーの心を掴み、たちまち世界中で人気を獲得。スポーツカーとしては異例の大ヒットとなった。また、その成功を見て各国のメーカーが後を追ったことは有名な話だ。
そんな世界中に多大なる影響を与えたロードスターも、2015年には4代目NDへモデルチェンジした。
このNDをひと言で表すと原点回帰。初代からのテーマである「人馬一体」を継承しながら、肥大した車格をコンパクト化。アルミや超高張力鋼板の使用率を高め、先代比で100kg以上のダイエットにも成功した。
エンジンも歴代最小となる1.5リッター直4のスカイアクティブG1.5を搭載。絶対的なパワーこそないものの、低回転から高回転まで長く続く加速感と、リニアなフィーリングを味わわせてくれる。
特徴的なのが6MTで、6速直結とすることで構造をシンプルかつ小型化し、軽量化を実現。6ATはロックアップ制御域を拡大するとともにアクセル操作に対するトルクの出方を変更できるドライブセレクションも搭載し、ダイレクト感のある走りを可能としている。
NDは登場から11年経過しているだけあり、2リッターエンジンのリトラクタブルハードトップ仕様を追加したり、改良を重ねてきた。2026年6月にも商品改良が行われたばかりで、クルマとしてはすでに熟成の域に達している。
初代のデビュー以来、世界中で人気を博してきたロードスター。これまでMR-Sの他、サイズやキャラが異なるもののビートやカプチーノ、S2000といったライトウエイトスポーツが発売された。しかし、現在はそういったライバルも不在。まさにオンリーワンの存在だ。














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