2026年10月24~25日に開催されるスーパー耐久選手権のST-QクラスにGRヤリスMコンセプトが参戦。昨年の岡山大会でデビューしたMコンセプトだが、1年経ってクーペボディへと大きく進化。いよいよセリカ発売へのカウントダウンが始まるのか!?
文:ベストカーWeb編集部 写真:SPJ-JS、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】セリカ「風」な外観がかっこいい!!!! ミドシップの直4ターボが唸るぞ!!!(11枚)画像ギャラリー■フロントマスクやリアのランプはGRヤリスながら、ボディは完全な別モノ!
クーペボディで登場したGRヤリスMコンセプト。記者が取材しようとすると「あくまでもGRヤリスですから(笑)」とこちらが聞こうとする前に先制パンチ!
確かにフロントマスクやリアのランプ類はGRヤリスだが、クーペボディとなり、「新型セリカ」と言われれば誰もが納得する完成度! 具体的には車高を200㎜弱下げ、ホイールベースを100㎜近く延長しており、シャシーもオリジナルのもの。
苦しんでいた熱問題もボディのディメンジョンの変更で、空気の流れが格段によくなり、エンジンやインタークーラー、そしてブレーキ類もしっかりと冷やすことができるようになった。フロントの開口部がバカでかいのはいい空気の流れを作るためだ。
また、エンジンフードも改良を受け、ミドシップらしくなった。
エンジンは変わらずG20Eを搭載し、パワー自体は400馬力ほどと変わっていないが、熱の影響からのパワーダウンがないぶん、1年前とは別のモデルのような速さを手に入れている。まだフリー走行のため全開でアタックしているわけではないが、見ているかぎり、特にコーナーの立ち上がりの加速が速い。
GRヤリスMコンセプトの開発責任者を務める齋藤尚彦氏はGRヤリスとMコンセプトのコーナリング特性の違いを「GRヤリスよりも手前でブレーキングし、速度を一定に保ったままクリッピングポイントから加速に移れるため、ボトムスピードが落ちないぶん速い」と教えてくれた。ただし、そうした走りができる技量が必要だとも教えてくれた。
また前後のトルク配分は20対80くらいが一番気持ちいいようで、「ドライバーたちからもフロントがパキパキ入り気持ちがいい」といったコメントがあるようだ。「リアで走らせている感覚」がいいのだろう。
■Mコンセプト生みの親で、このクルマに初めて乗ったモリゾウさんの印象は?
そもそもMコンセプトはGRヤリスがサーキットのような高速コーナーで姿勢のコントロールができない瞬間、モリゾウさんいわく「神に祈る時間」を解消するべく、GRヤリスの駆動方式を前後逆転させてみようという発想から生まれた。
2022年のスーパー耐久の富士24時間でそんな話が生まれ、昨年のスーパー耐久岡山でGRヤリスMコンセプトが走ったが、ディメンジョンに無理もあり、熱の問題が解決できなかった。今回クーペボディに乗ったモリゾウさんは、「久しぶりにガツンと右足でブレーキが踏めてホッとしました」と第一声。
股関節の痛みからこれまでGRヤリスDATに乗ることが多く、マニュアル車に乗っても右足をかばいながらのブレーキだったことを明かした。
そして「まだそこまで自分は乗りこなせていませんが、気持ちがいいんだろうなと予感させるものはあります。トヨタは安定志向のクルマをつくってきましたが、このクルマはそうではなく、アクセルで曲がるクルマです。まだ完全なものではありませんが、『トヨタはよくこんなクルマをつくったな!』と言ってもらえるように、チャレンジしていきたいと思います」
モリゾウさんも大きな可能性を感じているようで、市販が待ち遠しい。ちなみに開発メンバーによればグラベル(未舗装路)もテストしているそうで、前後にストロークを確保できるストラットサスペンションを採用していることを考え合わせると「やっぱりこれセリカじゃね!」と思ってしまった。
市販化に向け、まだまだ進化を遂げそうなMコンセプトから目が離せない!
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