■トヨタ Tjクルーザー(盛り上がっていた時期 2018-2019年)
●アメリカンな雰囲気が魅力のクロスオーバー車
〈どんなクルマだった?〉
2017年の東京モーターショーに出展。SUVとバンのクロスオーバーというコンセプトで4300mmのコンパクトな車体ながら、後席にスライドドアを採用し、フラットになるシートと併せ、高い実用性を持っていた。搭載パワーユニットは2LエンジンベースのTHS-II。
〈今どうなってる?〉
こちらも当サイトが「市販するらしい!」と報じまくったのに、市販計画はなかった…というモデル。すみませんでした。
2017年の東京モーターショー出品時にパッケージング的にはどこにも大きな困難となるものは存在せず、「反響が大きければ市販も」という情報が入り、実際に大反響だったこと、その後に「トヨタ内で新型SUVの開発が動いている」との情報が加わったことで、「これは出るぞ!」と先走ってしまいました。
しかし残念ながら、2020年に入っても具体的な開発・市販化計画は聞こえてこず、関係者に取材したところ「市販プランはない」ということが判明。あああ…申し訳ない。今後、似たようなコンセプトのクルマが出る可能性は当然あるが(エスティマに代わる新型コミューターの開発計画は進んでいるとの情報はある)、Tjクルーザーとは別ものと考えたほうがよさそう。無念です…。
●望みを捨てるのはまだ早い度…★☆☆☆☆
■ホンダ S2000後継車(盛り上がっていた時期 2015年)
●電気に頼らない410ps発生エンジンをミドに搭載
〈どんなクルマだった?〉
7500回転で410psを発生する高回転型の2L直4ターボを、運転席後方に積むミドシップマシン。組み合わされるミッションには8速DCTが採用され、まさにNSXの弟分といえるモデル。
〈今どうなってる?〉
S2000後継モデルの情報を追っていたスクープ班が色めきたったのは2015年夏。海外でホンダの新しいミドシップスポーツのデザインが流出した時だった。
というのも、スクープ班はその年の春にホンダ関係者から、NSX(当時開発中)を小さくしたモデルを計画していると聞かされていたからだ。
そして2017年11月、ドライビングシミュレーターゲーム『グランツーリスモ』関連プロジェクト、「ビジョングランツーリスモ」に前出のスペックを持つモデルが登場。そのあまりに現実的な内容に、スクープ班は実車開発に向けたプレゼンテーションと解釈し、さらなる情報を追った。
で、肝心の現在だが、残念ながら実車開発に向けた具体的な動きの話は現時点で入ってきていない。セダンのラインナップ縮小など、ホンダの経営状況もよいとは言えないだけに、横展開しづらいミドシップモデルの開発優先順位はやはり低いということだろう。もちろん気長に待てば可能性はある。
…が、現在ホンダ社内では「日本国内販売はN-BOXが大ヒットしており、それ以外のモデルに注力する意味があるのか」という、そもそも以前の雰囲気のようだ。つらい。
●望みを捨てるのはまだ早い度…★★☆☆☆
コメント
コメントの使い方