【大謝罪企画ふたたび】 LQ S2000後継車 ジムニー5ドア… あのスクープはどうなった?

■ホンダ S1000(盛り上がっていた時期 2017年)

●S660の兄貴分はマッスルなフェンダーが魅力!

S1000の予想図

〈どんなクルマだった?〉
 S660をベースとしたステップアップモデルで、名称どおり1Lエンジンを搭載する説と、エンジンは660ccのまま出力を1Lエンジン級に引き上げる説の、ふたつの説が存在する。海外での販売を考慮し、全幅は大きく拡幅され、よりスタイリッシュに。

張り出したフェンダーが魅力的

〈今どうなってる?〉
 S2000後継車同様、最近では市販に向け開発が進んでいるという情報は入ってきていない。しかしミドシップというある種特殊なモデルを日本市場だけでペイするのは難しいため、海外での展開は充分ありえる話。初代コペンは1.3Lエンジンを搭載して、欧州でも販売されたが、それと同じような考えだ。

 ベースとなる車両があるため、S2000よりは開発のハードルが低いが、S660自体登場から5年が経過しているため、このままS1000計画消滅という可能性もある……。

●望みを捨てるのはまだ早い度…★★☆☆☆

■スズキ ジムニー5ドア(盛り上がっていた時期 2018年)

●実用性と日常性を高次元でバランス。魅力的です

純粋な悪路走破性ならホイールベースの短い3ドアだが、5ドア化で得られる日常性は魅力だ

〈どんなクルマだった?〉
 ジムニーシエラをベースにホイールベースを延長し、5ドアとしたモデル。全長は3900mmとなり、後席居住性が大幅に改善。タフギアとしての実用性と、使い勝手などの日常性を高次元でバランスさせたものとなる。1.5L NAエンジンに変更はない。

もうひとつ可能性があるのが2019年のオートサロンに出たシエラベースのピックアップ。このほうが可能性が高いというスズキ関係者も

〈今どうなってる?〉
 過去から現在までスクープ班にとって一番手ごわい相手がスズキ。とにかくニューモデルの情報が出てこない。

 そんなスズキにあって、このジムニー5ドアは、今後まだまだ期待できる1台。というのも、新型ジムニー発表会の場で鈴木俊弘社長自ら「まずは3ドアでいきますが、おいおい市場の声も聞きながら検討していきたい」との発言をしているからだ。

 現状、まだジムニー、ジムニーシエラとも納車まで1年近くかかるといわれており、スズキとしても派生モデルにまで手が回せない状況だが、人気が少し落ち着けばカンフル剤として投入される可能性はかなり高い。

 ちなみに5ドアとなると、ますます某ドイツメーカーの老舗SUVに外見が似てくるが、そこはそれとして楽しみたい(数年後の話ではあるが)。

●望みを捨てるのはまだ早い度…★★★★☆

■まとめ

 まだまだ期待できるもの、もはや厳しいもの、いろいろ紹介してきました。新型車の登場に一喜一憂させて本当に申し訳ないけれど、「これ出ます」と報じているときは、編集部も本気中の本気で「出ます」を信じています。なので「やっぱり出ません」という話をお伝えすることは、身を切るような思いです。だからといって許される話ではないとは思いますが、それでも(途中で開発計画や販売計画が立ち消えになったとしても)市販化の動きが流れてきたら、懲りずに「これ出ます!」と報じてゆきます。ご迷惑をおかけしますが、今後もスクープを楽しみにしてくれたら嬉しいです。


【番外コラム】編集部内でも「何だったんだアレは」状態 究極のSTI製コンプリートマシンSTI 20B

 2017年頃、「STIが創立30周年に向けたメモリアルなモデルを用意している」という情報を、当時編集部に在籍していたメンバーがつかみ、部内で話題になった。

350psまで引き上げられたEJ20を積むとされたSTI 20B。ゴールドのホイールがまぶしい

 その編集部員によれば「ボディメイクにまで手が入った初代インプレッサ22B STiバージョンの再来」、「EJ20エンジンのパワーも大きく引き上げられる」とのことだったので、上のような予想CGが作られ、「STI 20B」なる呼称も与えられたのだが、結局それらしいモデルは出ないまま、WRX STIもEJ20型エンジンも終了した。

 編集部内でも「何だったんだアレは」状態なのだが、期待を持たせてしまった読者の皆様には謝罪したい。すみませんでした。

出力的に近いのは北米で2019年に販売された「S209」か。345psを発生するEJ25エンジンを搭載していたが日本には導入されなかった

【画像ギャラリー】ひょっとしたら今ごろ試乗記事が載っていクルマもあったかも…? 幻のスクープモデルたちをギャラリーでチェック!!!

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