軽自動車ではジムニーやハスラー、登録車ではソリオなど、どれも新車を出せば売れる状態が続いているスズキ。
スズキの2021年は、ラインナップの要となる9代目アルト、アルトワークスのフルモデルチェンジが年末に控えている。
さらに最重要車種のワゴンRやエスクードなど、今後2年ほどの間に登場するスズキの新型車について、今わかっているすべての情報をお届けしよう。
文/遠藤徹
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 スズキ
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新型アルトは2021年末に登場予定
スズキの新型車は、まずアルトシリーズの世代交代が2021年末に予想される。
現行アルトの登場が2014年12月22日だから7年ぶりの世代交代となる。イメージリーダーであるスポーツバージョンの「アルトワークス」もほぼ同時にフルモデルチェンジする予定。
さらにアルトラパンもセットで次期型の開発プロジェクトが稼働しているはずである。
アルトシリーズはスズキの軽自動車のクルマ作りの長い歴史の過程で常にリード役を果たしてきたわけだが、最近はトレンドの変遷で軽自動車における主役の座はスーパースペースワゴンのスペーシア、ハイトワゴンのワゴンR、クロスオーバーSUVのハスラーに移っている。
アルトがオーソドックスで燃費のよい5ドアハッチバック、アルトワークスがスポーツバージョン、ラパンは上級で個性派といったクルマ作りの各基本コンセプトは次期型にも引き継がれるだろう。
次期型ではプラットフォームを新設し、パワーユニット、駆動系、足回りが刷新される。
標準タイプのアルトは現行モデルだと、コストを抑えながら軽量化とパワーユニットの高率アップなどで燃費のよさ、80万円台からの設定と車両本体価格の安さをウリとしている。
しかしながら次期型では100万円を切り90万円台を維持するものの、ベーシックグレードに限定し、主軸グレードは100万円台を超え、20万円前後上乗せした価格設定になると思われる。
地球温暖化に対応させるための電動化、安全対策強化などでの開発コストが嵩んでおり、従来のような燃費重視はトレンドに合わなくなっているためである。
電動化はスズキの場合、マイルドハイブリッドを実用化し、すでに軽自動車分野ではスペーシア、ワゴンR、ハスラーに搭載し、中心的なパワーユニットになっている。
また安全対策は予防安全で安全パッケージの「スズキセーフティサポート、衝突安全対応の「TECT」などで対応し、これらの採用で従来アルトの低コスト、軽量化を図る。
2030年代では純ガソリンエンジンの廃止で、フルハイブリッド化が進んでいくが、今回は間に合わず次の世代に行われると見ている。
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