2020年11月にフルモデルチェンジが発表、翌12月から発売が開始された4代目・新型ソリオ。
スズキの小型車のラインナップの中で一番の売れ行きを誇る人気モデルが、なぜストロングハイブリッドの廃止されたのか? それを踏まえた上でどのような進化を果たしたか?
その充実ぶりを見ていこう。
●新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」の主な特長
・車体サイズの拡大により、広い室内空間に加え、さらに広くなった荷室空間
・ダイナミックかつ洗練されたエクステリアと、心地よく上質なインテリア
・さらに進化したスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載
・新機能を採用し、さらに向上した使い勝手と快適性
・ボディーや足まわりの防音・防振対策によって高めた乗り心地と静粛性
・マイルドハイブリッドと1.2L 4気筒エンジンの搭載で、優れた燃費性能と力強い走りを実現
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※本稿は2020年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/SUZUKI
初出:『ベストカー』 2020年12月26日号
■より大人な雰囲気に進化した新型ソリオ
今回の新型ソリオ/ソリオバンディット最大の話題といえば、「ストロングハイブリッドの廃止」にある。先代型には設定されていたが、新型はマイルドハイブリッド仕様と純ガソリン仕様のみ。
それはなぜか。
スズキ担当者にその疑問をぶつけたところ、以下の回答をいただいた。
「モデルチェンジのタイミングで(従来型の)販売実績などを鑑みて(新型の)グレード設定しているんですけど、ソリオは商品性の特徴である荷室の使いやすさを求められるお客様が多いということですね。ストロングの場合、バッテリーが荷室下に来ますので……」
とのことだった。見栄えのいい燃費値や「ストロングハイブリッド仕様を用意」といったイメージ上昇よりも、荷室の使い勝手を優先させたとは…。
世界的に「電動化」の話題が先行する中で「使い勝手優先」、「売れ行き優先」を考えるあたり、なんともスズキらしいし、そういうところでライバルである(ルーミー/トールを擁する)ダイハツ・トヨタ連合軍と差をつける狙いがあるのか…と感じた。
「大人テイスト+上質+洗練」。新型ソリオはそれらの言葉がピタリとくる。
取り回しのいいコンパクトサイズながら広い室内空間で、使い勝手に優れたハイトワゴン、というソリオが築いたコンセプトはそのままに品質に磨きをかけた。
ライバルモデルたちが青ざめること必至の、魅力的なモデルに仕上がっている。
トピックは全長を80mm長くし、荷室床面長を100mm拡大したことで、大きな荷室と広く使える室内空間を実現したこと。
このクラスで80mm長くなるのは大きな変化だ。そのほかのサイズ変更は下コーナーを見てほしいが、“顔”が洗練されたのもニュースだ。
ソリオはフード先端を上げ、厚みが増した雰囲気に。
ソリオバンディットはポジションランプとヘッドランプが二段構えになり独創的な目に。立体感のあるグリルも存在感がある。
また、コンビランプが縦型にすっきり変わったリアスタイルも、洗練さが漂う。
安心・安全のための先進安全技術も進化。スズキ小型車で初採用の「カラーヘッドアップディスプレイ」は注目の装備(一部グレード)。
新プラットフォーム「ハーテクト」が採用されたボディには、新たに防音・防振対策が施され快適な走行を味わえる。
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