■IS500Fスポーツとはどんなモンスターなのか?
■472psの5L、V8のパフォーマンスは?
IS500Fスポーツは、2021年3月に北米で発売され、今回2022年モデルが北米で発表された。はたしてどんなパフォーマンスを持っているのか?
北米でのレクサスISのラインナップは、エントリーモデルのIS300、IS350Fスポーツ、そしてISの最強バージョンとして位置づけられるのがIS500Fスポーツでラインナップは3種類。500Fスポーツパフォーマンス、IS500Fスポーツパフォーマンスプレミアム、そして2021年の発売当初に用意された限定500台のIS500Fスポーツローンチエディションだ。
IS500Fスポーツに搭載されるエンジンは、最高出力472ps/7200rpm、最大トルク535Nm/4800rpmを発生する自然吸気V8ユニット。
トランスミッションは、8速スポーツダイレクトシフトAT。サスペンションはアダプティブバリアブルサスペンションとトルセンLSDを装備するダイナミックハンドリングパッケージが標準。
エキゾーストシステムは、かつてのIS Fと同様、ハの字型にレイアウトされた左右2本ずつ4本出しで、ヤマハ製のリアパフォーマンスダンパー、14インチの2ピースアルミフロントブレーキローター、12.7インチのリアローターが奢られ、0→60mph(約97km/h)加速は4.4秒とされている。
V8エンジンを鼻先に収めるため、エンジンフードは通常のISよりもおよそ5センチ盛り上げられ、全長は1.9インチ(4.75cm)長くなっている。だが全高、ホイールベース、全幅は通常のISと変わらない。ブリスターフェンダーだったIS Fよりやや大人しく感じる。
IS500Fスポーツの北米市場向けのプロモーション動画をいくつか見てみたが、肉食獣が唸り声を上げたような低いエンジン音が強調され、急激に吹け上がるエンジンが5000回転を超えたところでタコメーターの外周が一気にオレンジ色に染まり、そのままレッドゾーンの7500回転を目指して勢いよくメーターの針が右に振り切れるかのように動く。見ているだけでアドレナリンが出てきそうだ。
「電動化の流れによりクルマからエモーションが失われていくかもしれないなかで、アメリカ人が大好きなV8自然吸気エンジンに乗れるのはもうすぐ最後になるかもしれない」、「現にキャデラックではV8エンジンのクルマは2車種のみになってしまっている」、「だがレクサスは驚くべきことに今回新たにIS500を世に送り出し、IS、LC、GX(日本未導入、ランドクルーザープラドの兄弟車的存在)、LXの4車種でV8エンジン車を提供しているメーカーである」、「V8のエンジンノート、エクゾーストノートを楽しみたいエンスージアストは是非IS500に乗ってみてほしい」というメッセージが強調されていた。
このクルマの開発担当者クーパー・エリクソン氏は、「電動化の流れのなかでクルマからエモーションが失われるかもしれないという懸念があるが、このクルマの開発にあたっては情熱(passion)と熱意(enthusiasm)を強調したかった」と述べている。
北米での価格はベースとなるIS500 Fスポーツパフォーマンスは5万7575ドル(約662万円)から、同プレミアムが6万2075ドル(約714万円)から、500台限定の同ローンチエディションは6万8475ドル(約787万円)からとなっている。 アメリカではIS350 Fスポーツは4万6275ドル(約532万円)からのプライスタグがついているので、IS500のほうが約130万円高いということになる。
おそらく日本での価格は700万円前後からと予想される。発売は2022年9月に決まったが、北米でラインナップされているIS500Fスポーツパフォーマンス、IS500Fスポーツプレミアム、そしてローンチエディションが、日本でラインナップされるのかはまだわかっていない。
いずれにしても、この時代にあって大排気量5L、V8NAは貴重な存在であるし、レクサスISシリーズの新たな旗艦、新たなFスポーツの初めてのモデルとしての期待感も大きい。発売が待ち遠しいかぎりだ。
【画像ギャラリー】5L V8モンスター レクサスIS500Fスポーツの咆哮を早く聞きたい! 凄い中身を写真でチェック! (28枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方