トヨタSUV大量投入で市場ジャック計画ほか最新の新型車情報入電!!

 毎日新車ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回はトヨタが2019年内にSUVを複数モデル登場させ、このカテゴリーでフルラインアップ化を目指す、というニュースから。

 上記の付帯情報として、ダイハツが今年、新型タントを用意しており、それにSUV仕様が設定されるのでは…というかなり驚くべき情報も入ってきています。

文:遠藤徹
ベストカー2019年3月26日号「遠藤徹の地獄耳スクープ」より

■今年中に3モデルのSUVを追加で全7車種に!?

 トヨタは今年末にもダイハツとの協力によって、軽自動車からラグジュアリークラスまで新世代SUVのフルラインナップ体制を整える方針のようです。

 今年、新たに加わるのは、

(1)4月10日に発売する新型RAV4
(2)新規発売する1~1.5LクラスのコンパクトSUV
(3)年末までにダイハツがOEM供給する新型軽自動車

 上記3モデル。

トヨタは2019年内に一気に3車種のSUVを発売予定。そのうちの1台が、この4月に登場予定の新型RAV4

 これによって、既存のSUV4モデル(コンパクトミディアムのC-HR、アッパーミディアムのハリアー、ラグジュアリーのランドクルーザープラド&ランドクルーザー)を含めて7車種にわたるSUVフルラインアップ体制が整うことになります。

 新型車の用意だけでなく、C-HRは年末のビッグマイナーチェンジでさらに商品強化を図るなど、既存モデルの強化にも余念がありません。

 トヨタは本気で、SUVカテゴリーに隙間なくモデルを配置し、しかもそれぞれの分野でトップを獲ろうと狙っています。

2017年の東京モーターショーに出品されたダイハツの「DN-TREC」。これがほぼそのまま次期ラッシュ/ビーゴとなるはず

■次期タントにSUV仕様が用意!!??

 上記原稿(3)にあたる新型軽自動車は、年内にフルモデルチェンジが予定されているダイハツタントのSUV風仕様だ…という情報が入っています。

 近年、スズキがスペーシアに追加設定した「ギア」や、3月28日に正式発表予定の三菱新型eKワゴンに派生モデルとして設定される「eKクロス」のように、軽自動車のSUV仕様がヒットしています。

現在トヨタは「ピクシスシリーズ」と称して3車種の軽自動車を発売中。写真は「ピクシスメガ(=ウェイクのOEM)」

 そうした流れに乗って、年内に登場予定の新型タントにもSUV風仕様が用意されるのですが、それをトヨタにもOEM提供し、ピクシスシリーズの新モデルとして販売するのでは…という情報です。発売すればかなりの販売台数が見込めるだけに、ダイハツとの調整が難しそうです(現在ダイハツがトヨタに供給している軽自動車は、ミライース=ピクシスエポック、ピクシスジョイ=キャスト、ピクシスメガ=ウェイクの3車種のみ)。

 こちらは不確定要素が多く、新規情報が入ったら改めてお伝えします。

 いっぽう(2)にあたるコンパクトSUVですが、こちらは2016年に生産終了となったラッシュ/ビーゴの後継車にあたるモデルとなります。スズキがジムニーシエラやクロスビーを発売して好調な販売を続けていることを受け、ダイハツが対抗馬として用意する見込み。

 こちらもダイハツだけでなくトヨタへOEM供給されるのですが、このコンパクトSUVは当面トヨペット店とカローラ店で併売し、2025年までには全系列店にも販売網を拡大する見通しです。

■次期型N-WGNは6月にも投入か? 現行型はオーダーストップ

 ホンダはフルモデルチェンジする次期型N-WGNを2019年6月にも投入する方向でスケジュール調整しているもようです。

今年は10月から消費税の引き上げがありますが、軽自動車は増税による販売への影響が軽微とみて、早めの投入を決めたものと思われます。

 次期型は現行N-BOXの基本コンポーネンツを流用し、品質の高さと使い勝手のよさをウリにします。そして4月下旬にも事前予約の受付を開始する予定になっています。

 現行モデルは2月中にオーダーストップし、在庫一掃セールをスタートさせています。特別仕様車中心の販売となっており、ノーマルタイプはグレード、ボディカラー、オプションパーツの在庫に限りが生じつつあります。

■スペーシアの快走に注目!!

 スズキのスーパースペースワゴン、スペーシアの販売が快走を続けています。

 現行モデルは2017年12月にフルモデルチェンジし、この1月には2年目に入っていますが同月は1万4350台を売り、前年同月比38%もの大幅な伸びとなっています。通常の新型車では発売後2年目に入ると需要が一巡して売れゆきはマイナスに転じるのが一般的です。これが好調を維持し続けているのはモデルそのものの魅力に加えて、昨年12月に新シリーズの「スペーシアギア」を加えたのが貢献しています。

販売絶好調のスペーシア「ギア」。SUV風のアレンジを加えることで販売台数に加速をもたらした。ここ最近スズキはクロスビー、ジムニー、スイフトと、出すクルマすべてがヒットしていて絶好調

 このスペーシアギアだけで月販目標を2000台に設定しており、1月はこのぶんがほぼまるまる上乗せになっています。軽自動車分野ではホンダの超ヒットモデル、N-BOXに次いで2位の座をキープ。今後、頭打ち気味のN-BOXをどこまで追い上げられるかが注目されます。

■ジムニー/ジムニーシエラの登録台数が急増

 ジムニー/ジムニーシエラは1月から5割増産へ踏み切ったことで届出&登録台数が急増しています。1月の実績はジムニーが2410台で前年同月比178%、ジムニーシエラは1345台で同1724%といずれも大幅に台数アップしているのです。

 これまで多数の受注残を抱えていましたが、増産は休日出勤や残業以外は抑えていたため、納期がジムニーは半年、ジムニーシエラは1年と長期化していました。これが5割増産によって、徐々に短縮する方向にありますが、多数の受注残は2月下旬現在ではまだ解消されていません。

■CX-5、CX-8が好調。ライバルを引き離す

 マツダのミディアムSUV、CX-5とCX-8の販売が好調で、発売後間がない新型のフォレスターやCR-Vを大きく引き離しているのが目立っています。

 この1月の登録台数はCX-5が3284台で前年同月比61.7%増、CX-8が3105台で同5.7%増と、いずれもプラス。現行モデルの発表日はCX-5が2016年12月、CX-8は2017年9月と、どちらも月日がたっています。

1年半前に登場したCX-8の売れ行きが、ここにきてさらに好調に。このクラスのSUVが売れると販売店にとっては大いに助かる

 これに対してフォレスターは2018年6月にフルモデルチェンジ、CR-Vは2018年8月末に発売したばかりの新型車なのですが、いずれもマツダの2モデルには大きく引き離された販売推移となっているのです。

 マツダの2車種は2列シート車と3列シート車とでモデルを分け、どちらもクリーンディーゼルエンジンを売りにしています。対するフォレスターは4WDの走破性のよさや安全対策、CR-Vはひとつのボディでの2列&3列シートの設定やハイブリッドとガソリンターボが選べるパワートレーンをアピールしています。このあたりの商品戦略の違いが販売実績に表れているのかも知れません。

■次期型レガシィ&レヴォーグに新開発ダウンサイジングターボユニットを搭載

 スバルは今秋から来春にかけてレガシィ、レヴォーグと主力モデルを相次いでフルモデルチェンジします。そして、この両モデルにはいずれも新開発のダウンサイジングターボユニットを搭載する見込みであることが注目されます。

シカゴショーで先行発表された新型レガシィ(セダン)。日本仕様の「レガシィB4」の後継車となる(新型いも車名に「B4」が付くかどうかは未確定)。ほぼこのままのスタイルで今年秋~来年春にかけて日本発売予定

 レガシィは2.4L、レヴォーグは1.5L&1.8Lで、従来ユニットよりも約100ccの排気量ダウンを実施します。これによって従来ユニットと同程度の動力性能を維持しながら、燃費向上を実現するのがウリとなります。

 このほか、2L&2.5Lのe-BOXER仕様も設定し、よりスポーティで走りのポテンシャルアップを図るパワーユニットも設定される模様です。

■今年の軽自動車市場は200万台の回復が濃厚

 今年の軽自動車市場は日産、三菱自動車、ホンダ、ダイハツの主軸新型車の投入によって、200万台の大台突入が濃厚になっています。

 日産&三菱自動車は3月末にデイズ&eKワゴン、ホンダは6月にN-WGN、ダイハツは年内(秋頃)にタントをそれぞれ世代交代します。

いずれも各メーカーにとって「売らなければいけない主軸モデル」だけに、市場全体に与える影響は大きいためで、今年200万台に乗れば5年ぶりの大台回復となります。

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