「文句なしの10点!」わたしが「今年の一台」にトヨタプリウスを推した理由【日本カー・オブ・ザ・イヤー2023】

■わたしが選んだ「今年の一台」2位 トヨタ・アルファード/ヴェルファイア…4点

 前回までのように5車種に点数を入れられるのであれば、相当違う配点になったと思う。アル/ヴェルはもっと高い点数にしたことだろう。事実上の最上級グレードしかラインナップしていないのに、受注を停止しなければならないほど売れている。

「今年の一台」、国沢氏が2番手となる4点を投じたのはトヨタアルファード/ヴェルファイア
「今年の一台」、国沢氏が2番手となる4点を投じたのはトヨタアルファード/ヴェルファイア

 今回の10ベストカーの中でナンバーワンの商品力だと考えます。しかも兄弟車に2000万円のレクサス(LM)があったり、タイなど新興国で2000万円近い価格にも関わらず売れたりしてるなど、話題豊富。

■わたしが選んだ「今年の一台」3位 スバル・クロストレック…2点

 3台目を選ぶのは大いに迷った。プリウスやアル/ヴェルとまったく視点を変えた(マセラティ)グレカーレや、同じボディに電気とガソリン、ディーゼルというパワーユニットを同時に搭載してきたBMW X1なども、前回までの「5台に投票」なら選んだと思う。

三番手となる2点を投じたのはスバルのクロストレック
三番手となる2点を投じたのはスバルのクロストレック

 クロストレックは、10ベストに漏れたレイバック(日本車の中で群を抜いたシャシ性能)と、すばらしいコストパフォーマンスを持つインプレッサの兄弟という観点から選びました。

■「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」に選んだのは三菱デリカミニ

 プリウスの投票理由でも紹介したとおり、クルマという商品にとってデザインは重要。本来ならプリウスをデザインCOTYにしてもよかったのだけれど、他の要素も大きかったということで本賞に。純粋にデザインが販売台数に直結したクルマとしてデリカミニを選んだ。なんたってeKクロスと中身は同じ。主としてフロントデザインを変えただけで、これほど話題を集め販売台数を伸ばした。デザインのチカラって大きい。

「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」に選んだのは三菱デリカミニ
「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」に選んだのは三菱デリカミニ

■「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」に選んだのは…棄権(該当車なし)

 私にとって今までのテクノロジーCOTYは「まったく新しい技術」が対象となっていた。といった観点から今回のノミネート車を見ると、これといった新しい技術やトライは見当たらず。ノミネート車の中から技術レベルの高いクルマを選ぶと言うことも考えたけれど、それだと賞の権威みたいなものを損なうことになる。総合的に評価し、今回は辞退することにした。このあたりは選考委員の考え方次第だと思う。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024結果】
イヤーカー(大賞)…トヨタプリウス
インポートカー・オブ・ザ・イヤー…BMW X1
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー…三菱デリカミニ
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー…日産セレナ

60名の選考委員の投票により「日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024」の「イヤーカー(大賞)」に輝いたのはトヨタプリウスだった
60名の選考委員の投票により「日本カー・オブ・ザ・イヤー2023-2024」の「イヤーカー(大賞)」に輝いたのはトヨタプリウスだった
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