オフィス街に路駐して大型1台分の積荷を8階まで運べって!? むちゃブリも甚だしい!! トラックドライバーが綴る忘れられないお仕事ワースト3

忘れられない仕事ワースト3位

　私が携わった、忘れられないお仕事ワースト3を述べたいと思います。

　第3位は、東海地方から神戸の人工島にある物流倉庫まで運んだ仕事で、荷物は某調味料メーカーの約500ケースのバラ積み仕事でした。

　積地には、トラックを待機する場所はあるのですが、そこのルールで、目的地が遠いトラックから積み込むとのこと。

　昼過ぎに入場したものの、実際に積み込み開始できたのは午後6時過ぎ。積み込み時に慣れない商品チェックをやらされ、途中、構内移動などをして、積み上がりは午後9時前になりました。

　頭に来たのは、後から積みに来たトラックがパレット積みで20分もかからず積み上げて帰っていくのです。帰り荷の私は積み地に戻ってこないので、パレット積みはできないとのこと。頭では理解できても、バラ積みしながら見ていて、腹は立つし、情けない気持ちになりましたね。

　この荷物は、降ろしも大変で、瓶に入った調味料なので割れる可能性が高く、優しく扱わなければなりません。しかもケツオロシです。

　荷物をパレットに載せて、ハンドリフトでケツまで持って行きたいのですが、ホームが前下がりになっており、パレットに荷物を載せると、重たくて、後ろに引っ張れないのです。

　当時、家電や家具をメインに運んでいたので、わざとすべるように床にロウを塗っていたので、余計に足元が滑り、踏ん張りが効かなくて大変でした。

　食品は、日付を確認して、種類ごとに分けて降ろさなければならず、この商品に慣れていないこともあり、真夏の荷降ろしに3時間かかりました。

忘れられない仕事ワースト2位

　第2位は、某路線会社で臨時で走ったコース便のことで、話が全く違っていてブチギレた話です。大阪支店を21時に出発、午前5時頃に、千葉県の某支店に到着する便でした。

　そこの路線会社は、支店によって降ろし方がバラバラで、行き先ごとに分けて台車に荷物を乗せなければならなかったり、長距離便ならバラバラに積んでもオッケーだったり、ややこしいのです。

　で、荷降ろし時のことです。まずアタマに来たのは台車待ちです。そこの支店は、自社専用台車が確保されておりますが、傭車は使うことを禁止されており、当然のように、それ以外の台車を使うことになります。

　荷降ろし用台車に荷物を載せ、ホーム夜勤者が指定場所まで持っていき、空き台車になると荷降ろしを待っているトラック付近まで持ってくるやり方になります。

　到着トラックが重なる時間帯は、必要な数の荷降ろし用台車が足りず荷降ろしができず、ただ待っている時間となります。これがイライラするのです。

　台車待ちで私が待っていると、そこの夜勤担当者は、常連のドライバーには「適当に荷物降ろしていいよ!」なんて言っているのに、臨時で来ているドライバーなどには「住所ごとにちゃんと分けて台車に降ろして!」など、相手によって、言うことが違うのです。

　わたしも「いつも来ているうちのドライバーからは、長距離便は行き先ごとに、分けずに、台車に載せて降ろしていいって聴いたんやけど」と答えると、突然、怒り出し「そんなことはない! ちゃんと、行き先ごとに分けて降ろしてもらっている!」と言います。

　「いやいや、違うやん。お前、今、人見て言うとるやん!」と、言いかけたのを、ぐっと飲み込み、その場は引き下がりました。荷降ろしも終盤になり、空き台車を待っていたのですが、待てど暮らせど台車が戻ってきません。

　しびれを切らした私は、例の担当者に「あと、1回で荷降ろし終わりそうなんだけど、自社用台車、使わせてくれないか?」と言うと、「無理に決まってるだろ。バカじゃないのか」と言われ、イライラしていた私も、ついつい「バカって誰に言うとんねん。もういっぺん言ってみろや! コラ」と口喧嘩になってしまいました。

　最終的に数人が仲裁に入って、なんとか収まりましたが、揉めた担当者に「二度とくるな!」と言われ、私も「誰がくるか!」と、まるで子供の喧嘩のラストシーンのように終了となりました。それから、ニ度と行かなかったかというと……、翌週、なにくわぬ顔で荷降ろしに行っていましたけどね。

　例の夜勤担当者とは、ヘッダー（到着証明書）を、受け取るときも、目も合わさす一言もしゃべりませんでしたが（苦笑）。まぁ、当時はそんなものです。

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