ホンダ初代ステップワゴン中古車が驚きの価格高騰!原因はアメリカの25年ルール?

ホンダ初代ステップワゴン中古車が驚きの価格高騰!原因はアメリカの25年ルール?

 おいおいこれはおかしいだろ! ホンダの初代ステップワゴンの中古車相場がおかしいのだ。25年落ち走行10万kmの個体が100万円もするっていったいなんでよ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ

オデッセイ、CR-Vに次ぐクリエイティブムーバーだったステップワゴン

1996年に登場したホンダ初代ステップワゴン
1996年に登場したホンダ初代ステップワゴン

 中古車相場は日々変化するが、ときどき首をひねる車種を見つける。今でいえば初代ステップワゴンがそれだ。もう25年も前のミニバンが、なんと100万円以上で取引されているのだ。走行距離の少ない個体などは、150万円に手が届きそうなものまである。

 2代目ステップワゴンと比べてみれば、相場の高さがはっきりする。2代目ステップワゴンにも100万円超の個体はあるが、いずれもキャンピングカー仕様ばかり。通常のモデルは30~70万円といった価格なのだ。

 初代ステップワゴンの概要だが、1995年の東京モーターショーに「F-MX」というコンセプトカーとして出展され、翌96年5月に発売された。当時すでにオデッセイがデビューしていたが、その走り重視の特性とは棲み分けを図る形で、スクエアなボディと低床が生む広い室内、ファミリー層の手も届くリーズナブルな価格が重視された。

 エンジンも2.2Lのオデッセイよりわずかに小さい2Lとし、ボディサイズも5ナンバー枠に収まっていた。トランスミッションは4速ATのみで、4WDも用意されたものの、油圧クラッチを使ったデュアルポンプ式のスタンバイ的なもの。デビュー当初の価格は154万8000~236万8000円である。

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第2世代GT-Rを高騰させた米25年ルールが原因か?

このシンプルなボクシーさがアメリカ人に受けたか?
このシンプルなボクシーさがアメリカ人に受けたか?

 さて、そんな初代ステップワゴンだが、なぜこんなに価格が高騰しているのか。中古車相場に詳しい人に聞いてみると、なんとこれまたアメリカの25年ルールの影響だという。

「25年ルールとはなんぞや」という人に説明すると、製造後25年以上が経過した場合に限り、右ハンドル車の走行を認めるというアメリカのローカルルールを指す。近年のエピソードでは、このルールのおかげで第2世代スカイラインGT-Rの値段が爆上がりし、相当数の個体がごっそりアメリカに渡ってしまったといういわくつきの決まりでもある。

 つまりステップワゴンは、1996~2001年に作られた初代の前期モデルが、この25年ルールに該当し始めたというわけ。実際、日本車専門のアメリカの中古車サイト「JDM SUPPLY」でステップワゴンで検索すると確かにあった。11台が見つかり全車が初代。しかもそのうち10台はソールドアウトという人気ぶりだ。

 なんでアメリカ人にステップワゴンが人気なのかだが、カスタムの素材にしやすいスクエアなボディと、アメリカ人でもリラックスできる広い室内空間が鍵ではないかと思われる。S2000やシビックで馴染みが深いホンダ製のミニバンであるということも、背景にはあるだろう。

 この調子で行くと、よりスクエア感が強まる2代目ステップワゴン(2001~2005年)も、25年ルールに該当した瞬間に高騰が始まりかねない。もはや個体数も限られるクルマだが、もし持っている人がいたら、値上がりが期待できるかも?

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