伝説の名機 WRX STI 生産終了後の中古車価格は超高値安定中!!

■流通台数は少なめながら前期型が狙い目

 現在、WRX STIの中古車の流通台数はS207などの特別仕様車を合算しても、約211台しかない。しかし、S4を含むWRX全体が約500台なので、このスポーツカーに逆風のご時世としては多いとも考えられる。

 グレードでは、装備の充実したWRX STI タイプSが約118台と最も多く、WRX STIが約84台。特別仕様車は各1~2台という状況となっている。WRX STIは2017年5月に大幅な改良を行っているので、この改良より前を前期型、後を後期型とすると、前期型は約73.9%を占めていて、後期型は約26.1%と大幅改良後の後期型はすでに稀少車となっているのである。

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 これを踏まえて、年式そしてグレードごとに平均価格の推移を見てみると、ある傾向が見えてきた。2014年式のWRX STIは、走行距離の少ない中古車が市場に流入した影響で、平均価格は3カ月前の約290万円から今月は約300万円と値上がりしているものの、2014年~2017年式の前期型は値落ち傾向となっており、特に2015~2016年式はSTIそしてSTIタイプS揃って大幅な値落ちを示している。

 一方、2017年以降の後期型は中古車の平均走行距離が一気に倍増した2017年式のWRX STIは、3カ月前の約380万円から今月は約353万円まで値落ちしている。しかし、これを除くと横這いから値上がり傾向となっているのだ。すでに流通台数の少ないレアな後期型は値上がり傾向となっている。前後期でカタログモデルの価格差は最大で150万円程度だが、値落ち傾向となっている前期型が狙い目と言える。

■ファイナルエディションは高騰必至! 特別仕様車は高値安定

 また、人気の高い限定車の中古車相場を見てみると、S207が約476万~約486万円。NBRチャレンジパッケージは約578万円。S208は約639万円で、NBRチャレンジパッケージ約700万~約857万円。そしてRA-Rは約580万円といずれも高値をキープしている状況だ。

 WRX STIとWRX STIタイプSの価格差は新車時より縮まっているが、スポーツカーらしくコンディションによる差が価格差にダイレクトに影響を及ぼしているからだ。もし、高コンディションのファイナルバージョンが中古車市場で出てきたら、新車価格を上回るプレミアム価格で取引されるのは必至だ。

こちらは2017年に発売された「S208」。「S」シリーズといわれる特別仕様車は、サスペンションなどの専用部品以外にも、エンジン本体にも手を入れたスペシャルなモデルとなっていた。スバルの本気を感じられるモデルとして、ファンからは絶大な人気を誇るシリーズとなっている

 先日のプレスカンファレンスでは、将来の電動化やEVの発表時期にも言及されたが、スバルらしい運転の愉しさを具現化したモデルであるWRX STIは、今後値上がりが予想されるので、手に入れるならば、前期型を中心にまだ値落ちしている今が絶好のタイミングと言えるだろう。

【画像ギャラリー】2019年12月をもって受注生産の注文受付を終了した「WRX STI」、その熟成の歴史

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